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俺はいのおちゃんの前にあるリモコンに手を伸ばし、テレビを消した。
「あぁーっ!セミオ君っ!」
いのおちゃんは何してるんだと言わんばかりに、俺の手を掴む。
その手を取ってぎゅっと握った。
「…やっとこっち見てくれた」
そう言って抱きしめると、「ぁ、ごめん怒ってる?」って俺の中で小さくなるいのおちゃんが愛おしい。
「せっかく生身の俺がいるんだから。こっちのがイケメンでしょ?」
「う…イケメンだけど、すぐ見たいの。恋愛モノだし、チェックしなきゃ。山田ぜんぜん言ってくれないし…」
あんなシーンやこんなシーンがあったら俺えって泣きそうな顔で何を考えてるんだ。
だけど少しでも嫉妬してくれたのかと思うと嬉しくて堪らなくなる。
「大丈夫だよ、あっても役だし。いのおちゃんより魅力的な人なんていないよ」
背中を撫でてやると耳まで赤くしてるから抱きしめる手にも力がこもる。
「それに…構ってもらえないと今度は俺が嫉妬しちゃう。パシリじゃないんだからね?」
「う、それもごめん…俺が頼むとちょこまかなんでもしてくれる山田が可愛くてつい…」
「ちょこまかは余計だろ!」
「小動物みたいなんだもん山田。」
もう、10年も一緒に居るのにまだわかってないのか、この人は。
油断してる肩を押して床に寝かせた。
両腕を拘束し、顔を近づけて囁く。
「これでも小動物みたい?」
「へ、な、なに?」
「こたえてよ、慧」
そっと唇を近づけながらなおも問いかけると小さな声で返事をしてくれた。
「…う、お手柔らかにお願いします、オオカミさん。」
Fin.
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いのおくんが1話からリアタイしてると聞いてレベル高すぎて生まれた話。
毎話一緒に観ていて欲しいですね。
ランデヴー、夢。(ar×in)→←ブルーメアリー(ym×in)
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ららりる(プロフ) - むーんらいとさん» むーんらいと様!コメントありがとうございます。最後までお読みいただき素敵なご感想までありがとうございます(;;)また何か書きたいなぁと思っているのでよろしくお願いします! (2020年11月10日 14時) (レス) id: 9caf9169a2 (このIDを非表示/違反報告)
むーんらいと(プロフ) - ありいのちゃんとっても感動でした…!そして完結おめでとうございます!完結まで見届けることができとても嬉しいです。またららりるさんの素敵なお話を楽しみにしています! (2020年11月9日 22時) (レス) id: 0831049180 (このIDを非表示/違反報告)
ららりる(プロフ) - むーんらいとさん» むーんらいと様!初めまして。では実は無いんですよ、いつも作品読ませていただいてます、なのでコメントいただいて嬉しくて震えてます笑 私なんぞの文にはもったいないお言葉!挑戦でしたが書いて良かったです。ありがとうございます。またゆとやま描きたいです! (2020年10月10日 1時) (レス) id: 9caf9169a2 (このIDを非表示/違反報告)
むーんらいと(プロフ) - 初めまして。「心の色は青」泣きました。初めて死ネタを書かれたということですが、さすがです…。ららりるさんが書かれる文章は(いい意味で)生っぽくてドキドキして、大好きです。ららりるさんのいろんなゆとやまを見れて私は幸せです。これからも楽しみにしています! (2020年10月10日 0時) (レス) id: 0831049180 (このIDを非表示/違反報告)
ららりる(プロフ) - 凪沙さん» 凪沙様!コメントありがとうございます。なんと!似たような思考回路の方に出会えて嬉しいです(>_<)なるほど、自ら…切ないですね。また新しいストーリーが湧いてきそうです。素敵なコメントありがとうございます。とても励みになります! (2020年10月9日 22時) (レス) id: 9caf9169a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ららりる | 作成日時:2019年8月8日 22時