占いツクール
検索窓
今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:1,944 hit

ページ8

「頭領、今日は俺と漆花連れていってください!」

「夜鬼。ん、いいよー」


あの街に出た日の夜、酔っていて忘れたけど、あたしは街での話をずっと語っていたらしい。それはもう得意気に、楽しげに。それにみんなは一心に耳を傾けていたらしくて。

次の日から街に連れていってくれと頼み込む奴らが後を絶たなかった。


『一人で行け!!』

『道分からんっす!!』


ということで、あたしはここ最近毎日のように山を下りている。そして自由奔放な奴らを野放しにしないように見張る。あたしだって街に行くなら思う存分買い物したいのに!

ちなみに金の出所は企業秘密で。

今日は、一番親しい二人を連れていく予定。しっかりした夜鬼(やき)と、あたし以外の唯一の女の子であり元気っ子の漆花(しちか)だ。

夜鬼は黒髪に山吹の目。漆花は黒髪に桃の目。ちなみに漆花はめちゃめちゃかわいい。抱きしめるのは日課。


「よーし、じゃあ漆花行こうか!じゃんじゃん可愛いもの買ったげるよー」

「わーい!」

「俺は?」





駄弁りながら山から下りて、すっかり覚えた道を辿る。辺りに古民家がちらほら見えてくる度、漆花が声をあげる。


「うわー!すごい、家がたくさんある!ちょっと夜鬼見てよ!」

「見てるだろ」

「ちがう、あそこだよ!」

「分かってるってば」


いやー、後ろでなんとも微笑ましいやり取りを見せつけてくれる二人。夜鬼そこ代わろうか。それよりか、もうそろそろ市場の騒がしい音が聞こえてくるはずなんだけど。


「……あれ、んん?」

「?頭領どうしたの」

「漆花。いや、なんかへんな道に入っちゃったぽくて…。ここ知らないんだ」

「頭領大丈夫か?」

「まあ多分…」

「とりあえず、道探しましょ。ぼくあっち見てくるね!」


そう言ってたっと駆け出していく漆花。こういうときの行動力は一番だもんなあ。彼女の背中に迷子にならないでねとだけ投げて、あたしも夜鬼と別れた。

適当に路地を曲がりくねって、人の声を辿る。中々見つからない。


「あれ、ここって」


ふと、目の前に大きな建物が現れた。最初の日の幽霊屋敷。

あれから忘れてたけど、今どんな感じかな。


「(…二人共、すまん)」


妙な何かに惹かれた。内心謝りながらも市場探しは二人に任せて、もう一度ここにお邪魔することにした。


「えーと、お邪魔しまーす」

鬼→←夢見草



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.1/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定キーワード:オリキャラ , オリジナル , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひすい | 作成日時:2020年12月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。