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「ただいま皆の衆!頭領のお帰りだ!」


開口一番そう叫ぶ。それまで好きに酒を呑んでたり踊ってたり、取っ組み合いをしていた他のやつらは、それだけで視線と意識をこちらへ傾けてくれる。


「我らが頭領、お帰りなさいませ!!」

「元気でよろしい!!」


むさ苦しい筋肉ムキムキの男鬼共で癒されるわけないけど、やっぱり我が家は落ち着く。

さっきの薄暗くて埃っぽい空き家と違って、松明の灯ってすっきりとした屋敷で、思いっきり深呼吸する。


「お頭、今日どこ行ってたんですか」

「頭がいない間、大変だったんすよー」

「え、何々どうした」


どうせいつもみたいに「あいつがあそこ壊したー」とか、「熊が出たー」とか、そんな内容なんだろうけども、ちゃんと聞いてやる。頭領だもん、お頭だもん。


「あたしは今日ねー、街に出てみたんだよ」

「ええっ!?」

「すごい賑わってて、押し潰されそうになったよ」

「何それすげえ面白そう」

「確かに楽しかったけども押し潰されそうになったの箇所だけ聞いて何故そう思う」

「面白そうだからっす!」

「その馬鹿さ加減はもはや長所だね」


我が弟分ながら、先が心配だ。

まあ一人一回くらいなら、連れていってあげてもいいかな。


「さーて、あたしが帰ってきたところで、お前らも呑みなおす?」

「うっす!!」

「いい返事!!………あ」

「どうしました?」

「いやなんでもない」


市にはすごい美味しそうな酒もあったけど、買うの忘れてた。

なんて言ったら、絶対怒られるし余計市に行きたがるだろうから、これは口外禁止にしなければ。


いつのまにやら野郎共が蔵から酒を引っ張り出してた。いつも使ってる盃を出して(どこから出したかは秘密)、なみなみ注ぐ。ぐいーっと一気に飲み干したら、歓声が溢れる。よっ!とか流石あとか、早速酒に飲まれてきたせいもあって気分が良くなってきた。


「よーし、今日はいつも以上に呑むぞー!!」


いつも言ってる台詞な気もするけど、気にしない。

その日も夜が明けるまで呑んで呑んで、記憶も曖昧なくらい呑んだ。

夢見草→←鬼



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作者名:ひすい | 作成日時:2020年12月1日 18時

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