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市場の外に向かい歩いていくと、前と変わっていたところがいくつかあった。

そりゃそうか。土地が切り拓かれる前は木々が生い茂るだけの森だったものね。

今や規則正しく建物が立ち並び、人の声がやまない。


「人間が勝手に栄えるのは構わなぃんだけど、流石にあたしが住んでる山にまで手は出さないよね?」


誰もいないのに、ついぼやく。手え出したら殺す、まじ殺す。

街の端辺りまで行ったのかしらないけど、だんだん人の数が減ってきた。ぽつぽつ、外で会話する人がいる程度。


更に郊外へ。しばらく経って、あたしの目の前にお屋敷が現れた。おっきい。立派にうだつの上がった家だ。

だけど賑やかな都の中心部とは違い、そこだけ静かで陰気な感じがする。どんより暗い。とても、人がいる風貌には見えない。


さらに、辺りを散策してみる。まああたりまえだけど、ハリボテとかじゃなかった。瓦屋根だし、三回建てくらい?だし。


「(……ちょっとだけ)」



ただのちょっとした好奇心だ。お化けなんて見慣れてるし、襲ってきたとしてもぼこぼこにしてやれる。

人の家に入っちゃダメなんて決まりはないし、そんなのがあったとしても、あたしは守る必要も義理もない。鬼だから。

鬼がこういうときは屁理屈とはいえ口実にできるのは、ぶっちゃけ嫌いではない。


「とゆうことで、お邪魔しまーす」


何かめぼしいものがあったらちょろまかしちゃろ。絢爛豪華だし、一つや二つ何かなくなってたって気づかないよね。


一応声を張り上げて挨拶してから、がららと家の引き戸を開けた。

鬼→←鬼



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作者名:ひすい | 作成日時:2020年12月1日 18時

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