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ページ22

今の衝撃の犯人は、案外すぐに出てきた。不機嫌そうに。

ぐらぐらと空間が揺らいだあと、足元から姿を現していった。


「……爛」

「何ですか?」

「何ですか?じゃないでしょう!」


黒髪ぱっつんの髪型で、頭には獣の耳、背後にはふわふわした尻尾が付いている。背丈にしては子供っぽい、ぱっちりした目と少年らしい顔立ちをしている。裾の広がった着物を着ていて、特徴的な麿眉は思いっきりハの字になってる。これは…


「男型の…狗の護り神?」

「狐だ!」


心外だとでも言うように憤慨する目の前の犬…じゃなくて狐。


「お前か!ぼくにバチバチのあとドンってしたやつ!」

「そうですけど何か?」

「痛かったんだけど!」

「受け身を取らないからでしょ」

「あんなの反応できるわけないじゃないか!」


狐に食ってかかる漆花。狐はつんと顔を逸らして、屁理屈ばかり返す。


「爛!」

「………」


爛、と呼ばれた狐は、桜ちゃんの怒った顔を見てばつが悪そうに視線を外す。

「どうしてこんなことしたの?漆花ちゃんが可哀想じゃない」

「だって、そうしないと、ご主人様が危なかったから」

「だからってあんな酷いことする必要はないでしょう!今すぐに謝ってちょうだい」

「…なんで僕が」

「いいから!」

「……」


ぶっすーと顔をしかめたまま、爛は漆花の方に向き直ると、目は合わせないで、ごめんなさいと小さく呟いた。

「…別に」
漆花も漆花で眉を八の字に曲げてじとっと爛を睨みつけている。この二人大丈夫か。


「えーっと、桜さん。彼について説明してもらってもいいですか」

状況の読めないでいると、同じくはてなを浮かべた夜鬼が桜ちゃんに問うた。はい、と返事をして、桜ちゃんは爛を指す。


「爛、といいます。物心ついたときからずっとこの姿で、ここにいました。何でも私の護り神…だとか」

「へー。護り神ねー」

漆花が不満げにぼやく。すかさず高圧的に反応する爛。

「何か問題が?」

「別にー。でもさー、」


言葉を繋ぐ漆花。何を言うのかと思えば、


「ずうっとここにいるってことは、桜ちゃんのお着替えもお風呂も、全部見てるの?うわー、変態」

「馬鹿言うな!!その辺はちゃんとわきまえてるよ!!」


一瞬固まったあと、想像でもしてしまったのだろうか顔を真っ赤にして反論する爛。仕返しだとでも言うように、ニヤニヤしながら悪態を飛ばす漆花。うちの子ったらほんともう…




いいぞもっとやってやれ。流石漆花。

鬼→←鬼



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作者名:ひすい | 作成日時:2020年12月1日 18時

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