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ページ20

ふと思い出して、手に下げられていた風呂敷を掲げる。


「桜ちゃん、今日はね、お土産買ってきたんだ!」

「…私にですか?」

「うん!ぼくが選んだんだよー。開けて開けて!」

「漆花ちゃんが?」


若干信じられないといった様子で風呂敷とあたし達とを交互に見る。あたしが風呂敷ごと差し出すと、おそるおそる受け取った。

器用に解いていって布を広げると、中には茶色の揚げ菓子が。真っ先に食べ物に目がいくあたしってどうなんだろう。それと、赤い玉で飾られた銀の櫛と、華やかな装飾の施されたかんざし。もう一つは__


「もしかして、扇子ですか?」

「もしかしなくても扇子だよー。ちょっと重いけれどね」


しだれ桜のような花が飾りとしてついた扇子。金箔が貼られていて、すごく綺麗だ。だけど、あたしは大焦りだ。


「ちょちょちょ、ちょっと漆花!?金箔ってお前…いくらしたの!?」

「えーっと、■■■くらい?」

「うそほんとやめて!?」


別に他のことに使う予定はないけど、他の鬼のお小遣いとかもそれで賄ってるのに!


「あああもう…」

「まあいいじゃないですか。桜さんも喜んでますし」


桜ちゃんはこちらに見向きもしないほど、扇子に見入っていた。両手に壊れ物を扱うようにそっと持ち、まじまじと見つめている。頬が紅潮し、目を輝かせてていた。
やがてぎこちない動きでこちらに顔を向けた。

「こ、こんな高価なものを戴いてもいいのですか?私、あなた方のために何も出来ていないのに…」

「いいのいいの!遠慮しないで使っちゃってよー」

「紅ちゃんもいいの?」

「うん!買っちゃったものはしょうがないし。それにそんなに喜んでくれるなら、こっちも嬉しいよ!」


出費は痛いけど。

鬼→←鬼



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作者名:ひすい | 作成日時:2020年12月1日 18時

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