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「やはり、私の髪は変わっていますか?気持ち悪い…とか」


女の子が、少し眉を下げて笑いながら問いかける。あまりにもじっと見つめていたから、へんだと思っていると考えたのかな。


「ううん。そんなことないよ。確かに珍しい色だけど、すごく綺麗」


それに、人間にしては珍しいだけ。あたしだって、髪と目が派手な色してるし。

女の子はぱっと顔を輝かせて、今度はほんとににこっと笑った。


「あなたの髪と目も綺麗ですわ!空の色に、藤の花の色。不思議だけど、とても素敵です」

「ほ、ほんとに?ありがとう、ございます」


思わず敬語になる。少し触ってもよろしいですか?と問われ、勢いに負けて了承。指で梳かれて、走ってて絡まった髪がだんだんと解れていく。

他人に綺麗な髪と目って言われたことなんて、ほとんどない(漆花に言われたことはある)。

お世辞を言っているわけでもなさそう。他の人の目にそんな風に映っていたという事に、ちょっぴりうずうずした。

彼女はさらに、自分の上半分の髪を結わえている紐をほどき、それを使ってあたしの髪をいじり出した。


「ちょっと、それ君のじゃない」

「いいのです!私は本を読むこと以外に使いません。あなたの方が、きっとよく動くでしょ」


そんなこと言っている間に完成。あたしの髪は、高い位置で一つにまとめられていた。腰の位置にあった髪が、脇腹辺りになってる。神業。


「おー…首の辺りがスースーする」

「でしょう?そっちの方があなたらしくていいわ!」


興味本意だけで人の家に入れるくらい、元気と行動力がありますものね、と笑いかけられる。うっと良心に刺さるが、何故だか皮肉めいたものは感じない。本心らしい。


「…あ、そろそろ行かなきゃ」


ふと、夜鬼と漆花と来ていたことを思い出す。二人を探さないとだめだった。


「まあ…何か予定でも?」

「仲間を探さないとだめだった!もう行かないと…」

「そうですか」


女の子は少し残念そうに眉を下げた。あたしもちょっと寂しい感じになる。


「あ、そうだ。君の名前、何て言うの」

「私…ですか?」


うーんと首を捻ってすぐ、答えた。

「申し訳ないのですが私、『姫様』としか呼ばれたことがないのです。他の人のいう自分の名前を知りません。おかしな話でしょう?」


名前を知らないなんて、初めて聞いた。よくよく考えてみたら、あたしも同じだったんだけど。頭領だったりお頭としか呼ばれたことがない。

鬼→←鬼



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作者名:ひすい | 作成日時:2020年12月1日 18時

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