初めて恋をした日に読む話 (ページ14)

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１３話ページ14

ピロンッ

携帯を見るとエンドーからLINEがきてた

匡ちゃんとずんこ先生が階段から落ちて匡ちゃんが怪我した！

急いで私は病院へ向かう

話を聞けば塾の営業で南高に来ていた順子先生が、生徒に押されて山下先生っていう匡平たちの担任の先生をかばって階段から落ちたらしい

下にいた匡平が順子先生を支えて骨折しちゃったみたい

うん、ちょっとややこしくて理解するのに時間がかかった笑

でも匡平は骨折だけですんだみたいでびんびんしてた

でも順子先生と山下先生は責任を感じて匡平ん家に謝りに行くみたい

あのお父さんの事だから心配で私もついていくことにした

「この度は私の不注意で息子さんにご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

「私が注意さてしていれば由利くんにこんな怪我を負わせることもありませんでした、私の責任です」

「話は匡平からきいてます、お二人とも悪くないのはわかっています。ただ、匡平にはそちらの塾を辞めさせます」

「あの、責任は担任である俺のせいで春見さんは関係ありません！」

「怪我とは関係ありません。能力の問題です。失礼ですがあなたのこれまでの学歴、経歴、実績を調べさせていただきました。東大どころか私大に息子を入れさせる能力すらあると思えない。違いますか？」

「おい親父！！」

「塾講師というのは生徒の人気も評価に含まれるそうですからあなたの立場は理解します。ですが、息子を利用されるのは迷惑です。他の塾に入れさせます」

「お父様のおっしゃることはすべて事実で反論はありません。でも一つだけお願いがあります。彼のやる気を決してここで折らないであげてください！親がどんなに必死になっても、大金はたいても、本人の自発性と集中力だけはお金では買えません。担当講師として最後にお願いします！」

『匡平のお父さん。私からもお願いです。匡平とこのまま山王ゼミナールに通わせてください。そもそも私が誘ったんです。私が責任とりますから！どうか...お願いします...！！』

私は深く頭を下げる

「なまえちゃん...君まで...。とりあえず今日のところはお帰りください。後は匡平と話し合います」

私達は匡平の家を後にした