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「Aさーん！入れてくださーい！」
「切原くん、廊下で大声出さない約束でしょ？」
地方公演の前日、幸村さんの手配してくれたちょっと良いところのホテルの廊下で、私の部屋の扉を容赦なく叩いていた切原くん。扉を開ければ、形の良い眉を寄せて困り果てたような顔をする彼が立っていた。
「スンマセン…。って、そうじゃなくて！丸井さんが酔っ払っちゃって面倒くさいんスよ！」
「待ってなんでお酒飲んでるの？」
「なんか冷蔵庫から出して、１缶だけって」
「…、部屋どこだっけ？」
案内してくれる彼に着いて、３つ隣の部屋に入るとベットに寝転がり自撮りをする丸井くんがいた。綺麗に赤く染められた髪の毛と同じくらい、耳まで真っ赤にしていた。
「丸井くん、お酒は飲まないって言ってたよね？」
「あ、Aちゃんジャーン！」
「…、この酔っ払い」
完全に酔っ払いっている丸井くんは、あの幼い笑顔を浮かべ「Aちゃんも一緒に遊ぶ？」と笑顔と同じくらい幼い誘いを口にした。１日目の打ち上げで自分のお酒の弱さに気付いていると思ったんだけど…。
私の手首を掴んだ丸井くんの大きな手を振り解き、机に置いてあった水を彼に渡した。
「前日にお酒は飲まない、切原くんに迷惑かけない、今日はもう寝る。いい？」
「Aさん、ほんとスンマセン」
「いいのいいの、明日からは柳生くんと同じ部屋にしてもらってね」
私の手渡した水を飲んだ丸井くんは、少し酔いが覚めたのか先程より静かになっので一安心。申し訳なさそうにする切原くんにも、もう寝るようにと言った。
「赤也にだけ甘々だよな」
「そうでもないよ」
「そんなことある」
私の腕を引き、抱きしめた丸井くんはそのまま寝てしまったようだ。どうしよう、と思っていると、私より慌てた切原くんが丸井くんから引き剥がしてくれた。
「やっぱ呼ばないほうが良かったっスね」
「今のはちょっと焦った」
「俺も、めっちゃ焦りました」
少し赤くなった切原くんに、挨拶をして部屋を出た。
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紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (
レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました！とにかくみんなかわいいです！これからも更新頑張ってください！楽しみに待っています！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します！立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます！マネージャーなんて羨ましい！と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました！むしろ私の気持ちそのものです！→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗昧 | 作成日時：2020年4月27日 18時
