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ボイトレを終え、事務所で自主練習に励んでいたメンバーを迎えに来た。また明後日からイベントが詰まっている為、みんな気合が入っているのだが、過度な努力は怪我などに繋がるので早めにきてしまった。
「みんなー、そろそろ練習切り上げてねー」
「あー、Aさん！お疲れ様っス！」
練習室の扉を開けると前髪を１つに纏めた切原くんが駆け寄ってきた。額に滲む汗が、今までの練習量を表しているようだった。
「お疲れ様。…って、仁王くんは？」
「歌練習するっつって防音室行った」
切原くんと、向こう側で胡座をかいて座っていた丸井くんと柳生くんに荷物をまとめて車に向かうよう伝えて部屋を出た。
仁王くん、歌の練習って言ってたらしいけど、きっと汗かくの嫌だっただけだろうな。今日いつもより暑いし。
重たい防音室の扉を開けると、狭い部屋に置かれた小さなソファで丸まって眠る銀髪の猫がいた。
「仁王くん、起き…っ」
彼を起こそうと目の前に立った途端、眠っていたはずの仁王くんに腕を引っ張られた。手をついたものの、鼻先がぶつかりそうなほど近くにある私の大好きな整った顔。
「何してるんですか」
「…、ちゅー、できそうじゃの」
本当に、何を考えているのかわからない。未だに掴まれた手首に、ぎゅっと力が篭った。
「赤也が言うとった。Aちゃんは、男に抱きつかれても抵抗しないって」
「なんの話ですか？」
「さあの。俺もよく分からんが、それはあんまり良くないこと、なのはAちゃんと分かっとるか？」
先の読めない話の展開に追いつけていないが、彼の言葉に首を縦に振った。仁王くんはそれに満足したのか、拘束されていた腕が自由になる。
「これは、優しいまーくんからの忠告じゃ。肝に命じろ」
「意味わかんない」
閉まった扉をぼーっと見つめ、仁王くんの言葉の意味を考えた。が、どうも都合の良い方向にしか考えられない私の脳みそは、私の頬を紅潮させるのであった。
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紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (
レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました！とにかくみんなかわいいです！これからも更新頑張ってください！楽しみに待っています！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します！立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます！マネージャーなんて羨ましい！と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました！むしろ私の気持ちそのものです！→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗昧 | 作成日時：2020年4月27日 18時
