14 ページ15
.
丸井の手作りケーキを見てテンションを上げたAちゃんはなかなかに可愛かった。たぶん、珍しく少し酔っている。
「仁王くん、今日はあまり飲まないんですね」
「明日も朝から仕事じゃ」
「…、そうですね」
酒に強い柳生が、また缶ビールを傾けた。赤也は酔った丸井に絡まれてめんどくさそうにしている。それを見て楽しそうなAちゃん、かわいい。
「Aちゃんは、俺たちの、どこが好き？」
「あー！それは俺も聞きたいっス！」
「恥ずかしいからヤダ」
酔った丸井以上に面倒くさいものはないが、今回は見逃してやろう。恥ずかしい、と言いながらも考えはじめた彼女に、他３人も興味深々だった。
「切原くんは、弟みたいでかわいい」
「えー！かっこいいんじゃないんスか！」
赤也を無視して「丸井くんは」と続けた彼女に、丸井がはやく言うよう催促した。
「酔うと面倒くさいけど、優しい」
「俺もAちゃん大好き！」
「ちょ、丸井さん抱き着こうとしないでくださいよ！」
Aちゃんに抱き着こうとする丸井を止める赤也。それを気にせず、残っていたピザの耳をちまちま食べながら、話を続けた。
「柳生くんは、１番頼りにしてる」
「ありがとうございます」
酔った彼女の言葉に、律儀に頭を下げるこのジェントルマン。こいつの事が好きなファンも、物好きだなと思う。
「仁王くんは、」
「まーくんは？」
酒を一口飲んだAちゃんが、頬杖をついて俺の顔をじーっと見つめる。自分も一口酒を飲み、Aちゃんと見つめ合う形になった。
「まーくんは、完全に顔」
「ほーう…、まーくんは顔だけ、と」
「Aさん、仁王さんみたいな顔が好きなんスか？」
「おまんも言うようになったのう」
ふざけて赤也に微笑みかければ、焦ったように仁王さん顔きれいスもんね！と付け足した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗昧(プロフ) - 悠莉さん» 私欲だけで書いている物語を楽しんでいただけて嬉しいです。ありがとうございます^ ^ (2020年5月2日 18時) (
レス) id: 12922a096f (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - →ですが、青い鳥に書くのなら△△さんみたいに書くだろうなーと想像しながら読んでいました！とにかくみんなかわいいです！これからも更新頑張ってください！楽しみに待っています！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 初コメ失礼します！立海ヤング漢のアイドルパロ、いつもとっても楽しく読んでいます！マネージャーなんて羨ましい！と思いながら読んでいたので□□さんに共感しました！むしろ私の気持ちそのものです！→ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗昧 | 作成日時：2020年4月27日 18時
