EPISODE7-24 丁重フェアウェル! ページ5
No side
セベクとシルバーを食事に行かせると、入れ替わるようにアズールたちが現れる。
アズールはいつもの胡散臭い営業スマイルを浮かべながらリリアの前に立つ。
「リリアさん!このたびは……『モストロ・ラウンジ』のケータリングサービスをご利用頂きありがとうございました。いやぁ、それにしても盛大ですね。教員も含めて学園関係者を全員招待なさるとは」
会場にはクロウリーだけでなく、クルーウェルやトレイン、バルガスやサムなど日頃から世話になっている教職員たちも勢揃いしている。
送別会はどの寮でもやるが、学園関係者も含めるのはあまり見ないため壮観だ。
「くふふ。王族、貴族に商人……実に華やかな集まりじゃろう?わしがあやつにしてやれるのは、これくらいのものだからな」
「あやつ……?今日はリリアさんのお別れ会だったと記憶していますが」
「いや、こちらの話じゃ」
リリアがそれ以上詮索するなと言外に伝えたのを察し、アズールは今回のケータリングで使われた食材について話す。
「今日の料理に使われた食材は、珊瑚の海や陽光の国から取り寄せた一級品ばかり。旅立ちの日の餞に、僕から魚料理とデザートを1種ずつプレゼントさせていただきました」
「おぉ、太っ腹だのう!ではこれで……お主らがマジフト大会で、獅子の子らに加担したことはチャラじゃな?」
「はて?リリアさんが何をおっしゃっているのか、僕にはさっぱり……」
「くふふ……アズール。過ぎたる欲は身を滅ぼすぞ。重々気をつけるがよい」
「最後まで食えない人だな。先輩からのご指導、ありがたく頂戴します」
まさか彼がマジフト大会の件に一枚噛んでいたことを知っていた事実に、アズールは動揺を隠しきれないままお辞儀をする。
それと入れ替わるように、ジェイドが前に出た。
「リリアさん。あなたのマレウスさんをさりげなくもしっかりと補佐する手腕……いつも勉強させていただいていました。普段僕は“技は見て盗め”を心情としているのですが……本日でお別れということで、最後に1つ質問をしても?」
「もちろん。わしに答えられることなら」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時