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EPISODE7-39 混濁リコレクション! ページ39

No side

夜になり、ナイトレイブンカレッジの入学式が近付いてきた。
式典服に着替えたイデアは、その時間まで中庭にいることにした。

「ふー……もうすぐ入学式が始まる……妙に緊張してきた。なんだか入学式では良くないことが起こりそうな、嫌な予感がするんだよなぁ。っていうか、なんで寮長の挨拶なんかあるの?
 新入生だってさ、いきなり知らん人に『入学おめでとうございます』とか言われても『あんた誰?』ってなるだろ普通に……」
「そこにいるのはシュラウドか?」
「ファッ!?」

ぶつぶつ文句を言っていると、背後から声をかけられる。
振り返ると、そこにいたのは式典服を着たマレウスだった。

「やはりシュラウドか。珍しいな」
「マ、マレウス氏……なんでここに」
「いつぶりだ?ふふ、寮長になったお前を見た記憶がほとんどない」

イデアを見て微笑むマレウスに、当の本人は唾を呑む。

(マレウス・ドラコニア……茨の谷の次期王にしてディアソムニア寮の寮長!どう考えても式典の主役になるはずのウルトラSSRキャラが、どうしてこんなところに!?)
「それも外で見かけるとは。こんなところでなにを?」
「あっ……ぼ、僕も今日は君と同じ……で……出ようと、思って」
「なるほど、僕と同じか」

どもりながら話した直後、どこからかピピピッと音がした。

「ん?なんか鳴ってる」
「あぁ……こいつだ。どうやら腹が減ったらしい。さて、今日はどんなエサをやろうか……」

そう言いながらマレウスが取り出したそれに、イデアは目を見開いた。

「ちょ!!!!それがおがおドラコーンくんじゃん!しかも初代!!」
「ほう、これを知っているのか?」
「知ってるけど、僕が遊んでたのは液晶がカラーになってる世代のやつだよ。うわー、しかも初代の機体じゃん!まだ現役で遊んでいる人いたんだ」
「……ああ。何度か壊れたが、修理させた。これから先も管理を怠らず、永く永く……大切にしていくつもりだ」
「へぇー。そんだけ大事にされてたら、そのドラコーンくんもさぞ幸せでしょうな」
「……ふふふ。皆も同じように思ってくれていればいいが」
「え?みんなって……?」

マレウスの言い方に違和感を覚えて、イデアが問いかける前に校舎から誰かが走ってきた。

「おーい、マレウス!どこにおるのじゃ」
「リリア。僕はここだ」

リリアの声に反応し、マレウスが声をかけると彼はすぐさま駆け寄ってきた。

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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時

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