Interlude�将将� ページ17
送別会の賑わいに紛れて、ブロットが落ちる音がした。
念のために持ってきたバスケットの中から、入れていた日記を取り出す。
ページを開くと、見慣れた文字が浮き上がっていた。
『こんにちは、日記さん。
今日は一番悲しい出来事があったわ。
マレフィセントが、とある国の姫に呪いをかけたわ。
理由は、招待状を送られなかったというだけ。
除け者にされて怒るのはわかる。でも、ここまですることはなかったと今でも思う。
しかも、マレフィセントはこの前まで優しい顔を見せてくれていたのに、出会ったときのように怖い顔をして、私を魔の山から追い出したわ。
きっと、私を巻き込まないようにするためだろうけど、魔法で問答無用で別の森に飛ばされたときは、久しぶりに大声で泣いたわ。
……わかっているわ、これは一方的に裏切られたと思っていることくらい。
でも、それくらい私は彼女を、マレフィセントに友愛を抱いていた。
『ルナティア』と私の名を優しい声色で呼んでくれた彼女を。
だからこそ、悲しくて、寂しくて……枯れるほど涙を流した。
……ああ、ここもダメだった。
私の居場所となってくれる場所は、どこにもない。
………………お願い。
私を、独りにしないで。
誰か……………いいえ、この際、誰もいい。
私を、助けて……………』
今回のページは、彼女の幸せが終わった日を書き記したものだった。
ようやく希望を持てた矢先に起きた、容赦のない別れ。
マレフィセントを友だと信じていた彼女にとって、この裏切りはひどく傷ついただろう。
最後まで読んで、私は気付いた。
「ユニーク魔法が……7番目の呪文が、ない……！？」
ユニーク魔法『
これまでの呪文はページのどこかにあったのに、今回はそれがない事実は、私をひどく動揺させた。
「どうして？7番目の呪文は書いてないの？」
単なる書き忘れ？
いいえ、そんな凡ミスをご先祖様がするはずはない。
なら、何故7番目の呪文が書いていない？
必死に考えて、私は気付く。
7番目の呪文が書いていない理由。
それは―――
「まさか……7番目の呪文は、私が創らないといけないの……？」
それで、この魔法は完全に継承される。
“初代”月虹の魔女ルナティアのユニーク魔法『
“二代目”月虹の魔女A・アマミヤのユニーク魔法『
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 102人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (6月1日 14時) (
レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね！ (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました！更新！メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね！更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年3月11日 2時
