EPISODE7-27 遺憾リレーション! ページ11
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「兄さ〜ん?ねぇ。……ねぇってば!」
場所は変わり、イグニハイ寮のイデアの部屋。
一向に送別会に出席していないイデアに、オルトは出席するよう促していた。
「せっかく招待状をもらったんだし、一緒にリリア・ヴァンルージュさんの送別会に行こうよ。兄さんは寮長の集まりで彼と顔を合わせることも多かったんじゃないの?」
「別に……リリア氏とは友だちでもなんでもないし……顔見知り程度ですし……送別会なんか行っても別れを惜しんで語れるほどの思い出とか全然ないですし……そんなことより僕は……昨日でネトゲを引退したマッスル紅氏との別れが辛すぎて〜〜〜ッ!!!ウゥ〜〜〜〜〜ッ!!」
涙目になりながら布団に潜るイデアに、オルトは思い出すように言った。
「ああ……そういえばマッスル紅さん、ゲームやめちゃったんだっけ」
「うん……。詳しくは聞いてないけど、リアルの事情らしい。引退と同時にキッパリとゲーム用マジカメアカウントも消しちゃったし……2年以上ほぼ毎日メッセしたり一緒に遊んでたのなんて、氏が初めてだったのに……」
「そうだよね。兄さんッてスキル高いから色々なギルドに誘われるけど……『ギルド内の無意味なローカルルールに従うのが嫌!』『強くもない古参にイキられるのが嫌!』『そもそも馴れ合いが嫌!』とか言ってすぐソロに戻ってたもんね」
「そもそも拙者、他人と協力するタイプのマルチプレイのゲームに向いてないんで……」
イデアらしい理由を聞きながらも、オルトはマッスル紅のことを思い出す。
「だけどマッスル紅さんとは、MMORPGからFPSまでなんでも一緒に遊んでた。そんな友だちは僕が知ってる限り、彼しかいない」
「なのにこんなに急に……あっさり縁が切れるなんて。やっぱりネット上の繋がりなど、脆弱で希薄……だがそこがいい……はは……はぁ……。無理……つら……もう二度と友だちなんか作らん……」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (6月1日 14時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。42ページの【森】が【盛り】になっていました。 (6月1日 13時) (レス) @page42 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ああ、確かに似てますね! (5月29日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 来ました!更新!メインストーリーを読んでいると、鬼滅の刃無限列車編みたいだなぁと思いました。 (5月29日 14時) (レス) @page35 id: 7e57969e52 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 来ましたね!更新が再来週の月曜日になりますが、しばらくお待ちください。 (5月20日 16時) (レス) id: b52f0561ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2023年3月11日 2時