【名探偵コナン】BloodyMary【黒の組織】

code.30 "生きていた幽霊" ページ31

「あ、Aさん!生きてたんですか!?」

「え、A!?なんでここに!?」

「うわぁ!幽霊かと思った!A、久しぶりだなぁ〜!」



『どいつもこいつも...』
降「僕達がびっくりした理由が、これで分かっただろ?」

通りすがる見知った顔、全てに幽霊を見たかのような反応をされ、頭にくる。

降「まぁ、これだけ黒田管理官の情報統制が凄いってことだ。恐ろしい人だ...」

そうして会議が始められた瞬間、黒田さんから紹介される。

黒「今回、正式に潜入捜査をすることになった××Aだ。彼女には、半年ほど前から極秘で組織に潜入捜査をしてもらっていた。心配かけたな。それど、彼女のコードネームだが...」

『コードネームは"マリー"』

その瞬間、室内が大きくざわめく。

『ブラッディ・マリーです』

やっぱり、そうだよね
公安が血眼で探していた女が、目の前に居るなんて...

黒「という事だから、マリーの捜索は打ち切りだ。それと、」


「潜入捜査中の諸伏景光が、殉職した」


室内がしんと静まり返る。

「全員、もう一度気を引き締めるように」

.



.



.


「おい、諸伏が死んだって本当か!?」
「嘘だ、あの人に限ってそんな...」


『...かなり動揺が見られるわね』
降「それもそうだ。景光は後輩にもかなり慕われて、絶対的な信頼があったからな」

信頼、か...


黒「降谷、A」

Aを呼ばれて振り向くと、いつも通り怖い顔をした黒田管理官がいた。

黒「見ての通りだ。みんな混乱していてどこから情報が漏れるか分からない。念には念を入れろよ。」
『はい』
黒「それと、降谷、あの男の件だが、こっちでも色々と調べる。お前は組織に顔がバレているから、あまり深入りするなよ。」
降「分かってます。」

それだけ言って、黒田さんは会議室を出ていった。

『あの男って?』
降「...ライだ。」

意外な名前が出てきて思わず驚く。

『ライが、何か関係しているの?』
降「恐らく、ヒロをあそこまで追い詰めたのはライ...あの男だ。」

うそ、

『そんな、ライに限って、』
降「俺もそう思ったよ。でも、自 殺に使われた拳銃は奴のものだった。ライが自ら渡した以外考えられない。」

ライが、自 殺を...?
いや、彼なら直接手を下す、それよりも生かして捕らえるはず

降「...A」
『ん、なに?』
降「ヒロがNOCだとバレたとなれば、ライに真っ先に疑われるのは僕だ」

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