四話 ページ5
『__ごめんよ、見知らぬ人間。…じゃなかった、空。僕の弟かと思ってつい…』
その後、鍾離にウェンティにタルタリヤにパイモンとその時居た者が突入し、人混みを何とか納めて張本人のメリュジーヌを囲む。
あの後、人型になったメリュジーヌをどうするか理論が発展。然しながら、女性(女の子?)をこのまま地に居させるわけにはいかないとの事で急遽、ファデュイの管理枠である北国銀行の客間に寝かせていた。
空は、起きた時用にミルク粥を渡しに来たが、その際鳩尾にいきなり突っ込んで来た。__…と言うのが今までの状況。
メリュジーヌは『パーシヴァルはこんな貧弱な身体をしていない』…と、男にとってはoverkill一歩手前の発言をした後すぐ退いて謝った。
「…で、お前は何て名前なんだよ?明らかに人間じゃ無いのは分かってるけどさ!」
パイモンが、この時ばかりに助け舟を乗せた様な質問に密かに皆は後で奢ろうと心に決めた。(そのうち2人はタルタルのモラ頼み。)
『僕?僕はメリュジーヌ。この姿だとそう言ってるけど本名じゃ無いよ。…で、あの時の竜はアルビオン。』
「待て待て待てぇ!!本名じゃない??アルビオン、?」
「もう少し話を噛み砕いてくれると有難いかな??」
パイモンに続き、我らがATM。タルタリヤがフォローする様に述べる。
『…うーん、噛み砕いて…って言われてもね。僕自体、竜種だし、名前なんて幾らでも有るんだよ。童話とかで別の名前になっていたりとか。だから本名は無いに等しいけど、アルビオンが本名なのかな??』
「何で疑問を付けるの?」
今度はウェンティが林檎を差し出しながら質問を投げかけ、その林檎を一口で半分程齧った後にこうメリュジーヌは答える。
『名前なんてモノに縛られてると、何かと生き辛くなる』
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『__ふぅん、妹を探してるんだね。』
「そうなんだよ、あっ!メリュジーヌは飛んでる時見なかったか??」
『しらない。上空から見る人って蟻みたいだから』
兄妹、しかも下に居る事に好感が持てたメリュジーヌは茶を啜っている鍾離の膝上に座り側から見ればお爺ちゃんとその孫娘みたいで調子が狂う。
タルタリヤもスネージナヤで会えない妹を思い出してるのか彼等には見せない慈愛ある瞳で撫でている。
『__で、此処の世界は竜種沢山居るの?』
この一言で彼等は顔を真っ青にするのだが。
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トレーダ - これ絶対面白いやつ!応援してます‼︎ (2022年9月2日 0時) (レス) @page4 id: 36f3d357e5 (このIDを非表示/違反報告)
あーら(プロフ) - オリフラ立ってます!細かくてすみません🙇 (2022年8月23日 18時) (レス) id: 937e46cecd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこみっち | 作成日時:2022年8月23日 2時