今少し燃えてきた甚三紅 ページ41
結月が私のヲタク…？それはキャラクターやアイドルを応援しているあのヲタクだろうか。
「初耳なのだけれど…」
そりゃ言い過ぎて引かれたら嫌だったもんと口を尖らせる結月に目が丸くなる。
私が可愛くないから先輩や福井さんの反感を買っているのだと自覚したばかりだというのに、最も大切な友達からそんなふうに言われてしまえば頭がこんがらがるのも無理は無いのだろう。
「私なんかの＿＿」
「なんかじゃないよっ！Aは自己肯定感低すぎ！」
手刀で頭を軽く叩かれて思わず摩る。
＿でも本当に、私よりも結月の方が可愛らしいし明るいし、普通に見れば私の方が結月に憧れるのが正しいのでは？
なんとも言えない顔をしていると結月が私の手を握った。
「もし誰かに貶されたら言って。その100倍私がAのこと褒めるから。だから、自分のこともう少し好きになっていいんだよ。」
正直私が自分のことを可愛いと思える日が来るかは分からないけれど……
私に敵意を向ける人達より、私を好きでいてくれる友達を信じてみようと思った。＿信じたいと思えた。
それから数十分後。私の隣の人は1年生の時も2年生の時も誰かしらの名前を呼び応援をしている。知り合いの少ない私には到底信じられない光景だ。
「A〜」
振り返るとペットボトルの水を投げられ、間一髪でキャッチする。
「っわ、ありがとう。御手洗いには行ったの？」
トイレ行ってくる〜と言い水を買って帰ってきた結月に問うと、ついでに買ってきちゃったー！と親指を立てた。
「次の次私達だよー！女子リレー！燃えるぜ〜！」
隣で目に炎を宿した結月にそうだねと呟く。
正直、こういう自分のミスでチーム全体が負けてしまう競技は苦手だ。運動神経が特別悪いわけではないけれど、精神的に。
「A、リレー苦手？」
＿＿＿頑張れ。
「………ううん、今少し、燃えてきたところ。」
私を見つめる翡翠色の瞳を思い出してお腹の底からやる気が湧くように感じた。
「あ、」
珍しいっ！と笑う結月に少しごめんと断りを入れて、ふと視界に入った凛の元へ近付いた。
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名無し(プロフ) - 真昼さん» コメントありがとうございます。意外と凛視点が需要あるようで良かったです。これからも応援して頂けると幸いです^^* (2023年1月30日 16時) (
レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - するめさん» するめさん、続編の方にもコメント頂けて嬉しいです。いつも応援本当にありがとうございます。凛視点はいずれ書きたいと思っていましたが想像よりも長くなってしまいそうです（笑） (2023年1月30日 16時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 初コメ失礼します！凛視点めちゃくちゃ好きです！！最後まで応援します！ (2023年1月30日 9時) (レス) @page2 id: 3174c03de1 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - 続編おめでとうございます〜!!凛視点めちゃくちゃ最高です、、、このお話ほんとに大好きです! (2023年1月30日 5時) (レス) id: 85ee5a5c1b (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - お酢雨さん» ご指摘ありがとうございます。修正いたしました( _ _ ) (2023年1月29日 22時) (レス) id: c37b14cb77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2023年1月29日 20時
