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3年生の進路はあらかた方向性は決まっている吹奏楽部。
部長の宏太くんと、慧くんはそれぞれ四大に、
大貴くんは就職活動中、
そして光くんはたった今、音大に進学する意思を固め、残るは薮家の次男、雄也くん。
地頭は良い彼ですが、勉強に対するやる気はイマイチ。
中高と部活に打ち込んできました。
｢雄也も音大行けばいいのに、トロンボーン続けないの？｣
｢んー、適当に就職しようかなって思ってるけど…なんで？｣
｢就職しても楽器続けたい？｣
｢そりゃ…って、だからなんでだよ！｣
｢ふふっ、そんな雄也くんに朗報！
あるよ、働きながら楽器できる職場！｣
｢えっ、マジ！？｣
｢自衛隊♡｣
｢…は？｣
｢あれ？薮家の父ちゃんって、自衛官じゃなかったっけ？｣
｢勝手な設定作るな、自衛官だったのはじいちゃんだよ｣
宏太くんに鋭い(？)ツッコミをかまされた慧くんですが、表情はにこやか。
どうやら、確信があるようです。
｢だって、雄也、俺らが2年の時に、みんなで自衛隊の演奏見た時に一番食いついてたじゃん｣
｢いや、そりゃ、かっこいいから…｣
｢やってみればいいじゃん、雄也くらいガタイが良ければ、様にもなるだろうし？｣
｢待って、軽くディスられた？｣
｢…伊野尾の提案に乗るのもなんだけど、案外悪くねぇかもしれねぇぞ？
お前、小さい頃に、自衛隊の海軍に入りたいとか言ってたじゃん｣
｢まぁ…でも俺、頭良くないしさぁ｣
実は、小さい頃から自衛隊に憧れていた雄也くん。
当時海軍に所属していたお爺さんの制服姿を見て憧れたのがきっかけで、いつからかそんなことを思うようになった記憶は残ってはいますが…
｢あんまり出来る気はしないよね、だって家にも中々帰れないかもだし…｣
｢あぁ、圭人のことは俺がちゃんと見るから安心して自衛隊に入れ｣
｢お前のそういう所が心配なんだよ！｣
午前中の疲れはどこへやら、何故か進路相談が始まった3年生を見て、弟組は呆れ顔です笑
｢兄ちゃん、あんだけ勉強したいって言ってたのに、いざとなったらしないんだから…｣
｢そもそもしてないうちの大貴を見ろ、まだマシだよ｣
｢弦バス弾いてるうちのお兄ちゃんはもう参考書閉じてるけど？｣
｢あれ？圭人？｣
｢…すぅ、｣
｢｢｢寝てる…！？｣｣｣
ずっと騒がしい部員達に紛れて、お昼寝タイム中の圭人くんなのでした。
｢｢うちの弟、まじ可愛い…！｣｣
｢もうお前らが寝ろよ｣
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れーな(プロフ) - すごく面白いです！更新がんばってくださいっ！裕翔くん可愛いー！ (2018年4月2日 22時) (
レス) id: a26d82f087 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 面白いです！ 更新頑張ってください！ (2017年12月27日 10時) (レス) id: dca81bc790 (このIDを非表示/違反報告)
sarasa - 最初のシリーズから見てました〜 更新頑張ってください！応援してます！ (2017年12月17日 8時) (レス) id: ddc3412e30 (このIDを非表示/違反報告)
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