二十八話 ページ8
ガチャっと思いっきり扉を開ける。
「……ビックリした。どうした二人とも。こんな夜中に。」
「あら。Aもしかして、怖い夢見たの？」
『良かった……私はもう子供じゃありません。』
「本当にどうしたのだ？」
Kr「！A！」
『……え？』
後ろを振り向けば、もう一人。
ナイフを降り下ろそうとする姿が見えた。
私は目をつむり、頭を抱えて下を向く。
待っても痛みはない。
何で？
私は疑問に思い、恐る恐る目を開け上を見る。
すると、きりやん様が私の目の前にいた。
よく見ると、肩には切り口があった。
『きりやん様！』
Kr「……っ」
Rd「おーらよ！」
らっだぁお兄様が足で相手の顎に向かって蹴りを入れた。
相手は中に浮き、倒れた。
私はきりやん様を支える。
『きりやん様！』
Kr「Aに怪我なくて良かったわ。」
『動かないで下さい。今応急手当てしますから。』
私は包帯で、きりやん様の肩の傷を塞ぐ。
『きちんとした手当ては部屋でします。』
Kr「あざっす。」
すると、ずっと黙っていた両親が口を開く。
「……誰だ！君は！Aから離れろ！」
『お父様！落ち着いて！彼は……』
「A貴女には聞いていません。」
Rd「父さん……一回落ち着こ？」
「お前も黙っていろ！」
Rd「はぁーい。」
「貴方。あのお屋敷の方よね。Aの知り合いでなければ、不法侵入で兵を向かわせていますよ？」
Kr「申し遅れました。俺はきりやんと申します。あのお屋敷の主事Nakamuの命令で、こちらの護衛に来ました。不法侵入であることは確かです。処罰は何なりと。」
『きりやん様……』
「……良かったわ。私達のせいで怪我させてしまって申し訳無いです。」
「おい！許して良いのか！」
「私達からの処罰はこうです。」
「話を……」
「私の娘、Aを守ること。が私達の処罰です。」
『お母様……』
「よろしいですね。きりやん。」
Kr「重々承知です。奥様。」
「あらやだ。奥様だって。」
うん。
お母様気に入ったそうな。
それに対してお父様は……無言。怖い。
「……君は……一体Aのなんなのだ！」
やっと口を開いたと思えば一言目それ？！
どんだけ気に入らないの！お父様は！
Kr「…………Aは、俺の部下でもあり、こんな俺にずっとついてきてくれる、大事な右腕。と言ったら後納得頂けますか？」
『！』
初めて右腕と言ってくださった。
私はずっときりやん様の右腕だったんだ。
「……。」
お父様は静かにベッドに潜っていった。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます！確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨乃 | 作成日時：2019年8月31日 12時
