三十五話 ページ15
『ロズ様のお国ってどの様な所なのです？
rz「僕が言うのもあれですが、とても良いところだと思っていますよ。」
『幸の国ですものね。』
……。
情報が少ない……。
話だけじゃ無理か……。直接国に行くぐらいしないと情報は獲られなさそう。
rz「……？大丈夫ですか？難しい顔をしておられますが。」
『大丈夫ですよ。ご心配は無用でございます。ロズ様。』
rz「そうですか。それはよかった。……。ところでA様の幸せ……とは、どの様なもので考えていらっしゃいます？」
『私の……幸せ……ですか。』
あまり考えたこともなかった。
だって、あの6人と居るときが凄く楽しかったから。
それにきりやん様とも……。
じゃあ私の幸せに、もう答えが出てるじゃない。
『……。私の幸せは、家族……。仲間と毎日笑って過ごせるだけで幸せでございます。』
rz「A様らしい回答ですね。」
『ふふっ。そう言って貰えると嬉しい限りで御座います。』
と言って私が微笑むと、彼も又同じように優しく微笑む。
後でメイド達がコソコソ話してる。聞こえてますよー。
……。まぁ。確かに彼の笑顔はもう本当に青少年って感じで、凄く爽やかな笑顔だ。
一般女性では凄くモテるだろうね。
私はというと……。正直そうでもない。さっき言葉にして誉めたけどあれは愛想付加しただけだ。実際はというと、今すぐにでも離れたい。
彼からする異様な臭いで、自分の鼻がやられそうになる。
うへぇ。吐き気する。なんなの？この甘ったるい臭い。
今すぐにでも外にいきたい気分。
……。だけどきっとこの裏に何かある。そのために私は此処にいるんだ。こんなところで挫けてたまるか。絶対に弱音をつかんでやる。
ロズ様の事はメイド達に任せ、自室に戻るため、一人廊下を歩く。
その途中、立ちくらみがし、その場にしゃがみこんでしまう。
本当は……怖かった。
あの臭いに耐えられなくなったら私は……自我を失いそうで、気絶してしまいそうで。
そうなれば、もうあの6人のことを忘れてしまいそうで、もう顔も見れなくなってしまいそうで。
それでも私は……耐えなきゃいけないんだ……！
立ち上がり、歩こうとしたとき足に力が入らず、倒れそうになる。
そのとき、誰かに受け止められた。
何だろう。
何処か安心する。
何故こんなにも安心できるのだろうか。
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梨乃(プロフ) - コメント有難うございます！確かにそうですねw自分で読み返してもそう思いましたw←うん。直せや。 (2019年9月7日 9時) (
レス) id: 9bf702873d (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - たまーにシャークんが関西弁になるからゾムさんと間違えるwww (2019年9月6日 20時) (レス) id: f2b8765d0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨乃 | 作成日時：2019年8月31日 12時
