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62-2 ページ16

-続-



「葵さん!大丈夫でしたか?キッドが!」
「俺は平気。ただ、よくないことが起きてるかも」


葵は声をかけられ、その声の方へ振り向いた。そこには慌てて走ってきたのか少し汗をかいたリシが立っていた。リシはこれからベルトの安否を確認すると言い、葵はリシに言われて同行する事になった。


「俺、どうなります?」
「どうって…警報を聞いて来た様ですのでなんとも…」
「確かに?」


そう言ってリシがスマホを見ながらパスワードを押していき開ける部屋を後ろから見守る。扉がゆっくりと開いていくと中には先ほどと同じようにケースが一つだけ置かれているのが見えた。葵はリシの後ろにいたが、そこからでもケースの向こう側に倒れている人がいるのが見えた。


「穏やかじゃないですね、これは」
「え、えぇ…レイチェルさんですね。」
「俺はどうしましょう。アイダン警部補の所に行きましょうか?」


死体を見て少し慌てているリシに遠回しに犯人候補だから行こうかと葵が問いかけるとリシは首を横に振った。そして、怪盗キッドの逃走経路の方を見た。


「犯人は怪盗キッドに間違いないでしょう」
「そう?ま。普通に考えたら俺でもそう思うけど。」
「…普通に?」


葵の言葉が気になったのかリシは倒れているレイチェルをさらに詳しく見るようにしゃがんだ。葵も許可をもらってからリシに続いて中に入る。


「俺は、そうは思わないんだよね」
「…毛利さんを探しましょう」
「…そうしようか」


警備員が現着したのと変わる様にリシは葵と外に出て小五郎を探しにいった。外に出るとすぐに小五郎はコナンと一緒にいて、何故か2人は揃って川の向こうの街の方を見ていた。


「毛利さん!きてください!大変な事になりました!」
「あ!!葵兄ちゃんだ!(なにがあったんだよ)」
「おー、久しぶりだねー(嵌められたんだよ)」


目は口ほどにモノを言うと言うが、今のコナンはまさにそれで走ってきたコナンを難なく葵は受け止めた。リシが小五郎に説明をしながらベルトのある建物の方へ早足で歩く。それに追いつく様に小走りで葵は文句を言うコナンを抱きあげて2人を追うのだった。



 罠からの脱出
 (監視カメラは調べたのか?)
 (外部よりハッキングされていて無人状態のものが繰り返し流される様になっていました)
 (キッドの予告と、運悪く重なったのか…)
 (いえ、犯人は怪盗キッドに間違いありません)

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作者名:唯星 | 作成日時:2024年7月13日 10時

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