14-4 ページ40
-続-
「お前、キッドだろ」
「え、私？！違うよ、キッドじゃないよ！」
後ろで函館周辺の地図を探しているコナンは前方に向かって確信めいた言葉で呼びかけた。茜は慌てて自分に言われたものだと思い言い返すとコナンがため息をついた。お前じゃないと言われている様で。
「え？まさか…」
「どこの世界に小学生のガキをコックピットに残すんだよ」
「ハハッやっぱバレたか…」
茜は驚いてコナンと新庄…もとい怪盗キッドを見比べる。確かにずっと違和感はあってモヤモヤしてたけど。まさか本当にキッドだと思わなかった茜はまじまじとキッドをみた。その視線に気付いているキッドは楽しそうに笑って操縦桿を軽く握って本物の新庄の話をし始めた。
「今頃偽キッドと、追いかけっこしてるかもしれねーな」
「中森警部と…？」
「…で、いつ運命の宝石を頂くつもりなんだ？」
コナンが函館周辺の地図を持って親指で後ろを指差しながらキッドに呼びかける。
キッドは操縦桿を離さずに両手でもっていたが片手を手放し話し始めた。
「あぁ。盗むのをやめたよ」
「え？」
「お前も知ってると思うが、本物のスターサファイアは口に含むと冷たいんだ。あれは偽物だ」
そう言い切ったキッドはよほど自信があるのか鼻歌まで聞こえて来そうな様子だった。本当なのかとコナンを見ると考えるような仕草をしている。
「大方。客寄せのために使ったんだろう」
「！！」
「どうする？俺を捕まえるか？探偵君」
この巨大な鉄の鳥を巣に帰してからな
(私絶対場違いだし居なくてもいいのでは？)
((ふっ))
(こんな時に2人してなんで笑ってんの？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：唯星 | 作成日時：2024年5月9日 9時
