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-続-
「これだな。」
「新庄さん！」
「でかしたぞ、坊主。あと如月さんもな」
新庄はオートパイロットのスイッチを押してから茜とコナンにウインクして後ろにいた小五郎とCAに医者の手配を頼んでいた。慌てて出ていくCAによりすぐに機内アナウンスがかかりコックピットに医者がやってきたので診察の邪魔になる3人は一度コックピットから外に出ることになった。診察結果はやはり、即効性の毒物の中毒で医者が限られた機内でも応急手当をするために機長を、医者と小五郎の2人でキャビンに連れていく。成沢と伴も協力して2人で副操縦士の中屋を支えてコックピットから出て行った。
「新庄さん。2人は操縦できません。」
「あぁ。管制塔に連絡しなきゃな…」
新庄は茜の言葉に頷くと出入り口にいた子供達に声をかけ様子を見てきてほしいと頼んだ。そして【意識混濁、操縦はムリ】ということを聞き、それにお礼を言うと新庄は連絡を始めるためにヘッドフォンをつけた。
「えぇ、乗客の新庄です…現在高度12000フィート速度280ノットです。幸いILSは着陸までインプットされてますしフラップやギア操作は多少経験があるのでわかります」
新庄が無線で管制塔に今の状況を報告している間に小五郎とCAが戻ってきてコックピットで流している会話をきいていた。
「と、いうわけで僕が機長席に座ります。副操縦士席には…」
「茜ねーちゃんがいいと思う。「は？」だってアメリカで飛行機を操縦したって…」
「じゃあ、如月さんで。君にはフォローをしてもらうよ」
茜はコナンに言われてそういえばそんな記憶があることを思い出したが小型飛行機だから勝手が違うかも…とぶつぶつ言ってみたが聞いてないふりをするコナンと新庄にしぶしぶ副操縦士席に座った。それに新庄は満足そうに笑いコナンを指差した。それに対して、まだ席に戻っておらず後ろで見ていた少年探偵団の3人から抗議の声が上がったが新庄はそれを一蹴した。
「地図とかその辺を手伝ってもらうだけだ」
「だからって…なにもそんなガキを…」
「ガキだから邪魔にならないんだよ」
それに。コイツは地頭がいい。そう言われて何も言えなくなった小五郎は伴や成沢、CAも子供たちを連れて下がって行った。そして、機内ではアナウンスがかかり着陸体制に入ることが告げられた。
「コナンくん。何で私に操縦士席なんて…」
「お前、キッドだろ」
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作者名：唯星 | 作成日時：2024年5月9日 9時
