祓い屋の青年1 ページ3
祓い屋の青年
「ねぇねぇA。
最近元気ないねぇー」
女子トイレで普がAの回りをくるくるまわりながら言う。
「そうかな？」
この前のことを考えると、どうしても気落ちしてしまうので極力元気に振る舞っていたけど普には効果は薄いみたい。"普が元気すぎるんだよ"と誤魔化してみる。
「普は手を繋いだり、ぎゅってしたりしたい？」
ふと口から出てきた言葉に失敗したと感じる。
「とうとつになに？」
少し不機嫌そうにいう普になんで普が機嫌損ねるのって思いながら溜め息をつきそうになるのを堪える。
(最近溜め息多いなぁ)
「私はね出来たらしたいなぁって思ったの。
いつか気兼ねなく出来るようになったら普のこと離さないよ」
わざとらしくニヤリと笑うと普はいつものような表情で"楽しみにしてるよ"と呟いた。
「もうすぐ寧々ちゃん達が来るね」
いつも通りの普の様子に安堵する。
そして予想通り寧々の二人を呼ぶ声が廊下から聞こえた。
＊＊＊
「俺の個人情報聞き出して何に使うのさ？
やらしー」
「やややらしくないもん
相性占いだもん！」
場所は変わって旧校舎の屋上。寧々が相性占いの本を持ち花子くんにせまる。何故か間に挟まれた光は気まずく鎮座するしかない。
「寧々ちゃんいつも面白い本を持ってくるね」
我関せずと勿怪にアメをあげながら様子をみていたAは苦笑いをしながら三人を見る。
「Aちゃんもやろっ！
面白いよ！早く花子くんも教えてよ！
本名と血液型と家族構成と死亡日を教えてって言ってるでしょ！」
「なんで相性占いに死亡日が必要なの？」
寧々の質問の嵐を避けるように逃げると少し不服そうに"源先輩と占いなよー"とめんどくさそうに答える。
「ふふ確かにね」
光と二人で勿怪と遊びながらAも同意する。
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璃炎(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます。出来るだけ早く更新していけたらと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。 (2020年3月7日 9時) (
レス) id: 138083c01a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 続き気になります！体調気をつけて更新頑張ってください！ (2020年3月7日 1時) (レス) id: fbc5b8317e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃炎 | 作者ホームページ：http://nanos.jp/lampyridae/page/1/
作成日時：2020年2月9日 11時
