Black Look. (ページ46)

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数日前、

父親の会社で大きなトラブルが起きた。

アイツにデートの約束を取り付けた

次の日のことだった。

いつものように

父親がテキトーに手を打って解決する

そう思っていたけど

今回はそう上手くは行かず。

俺は、学校にも行かず

父親のサポートに回された。

『…そんなん、秘書にやらせろよ』

と、声にならない文句を零してみても

俺の仕事量が減るわけでもない。

寝る間も惜しんで働く父親のそばで

自分は寝たいです。なんて言える度胸もなく

体力ギリギリの中、動き回っていた。

狂ったように仕事をしていたからか

曜日感覚を忘れてしまって

今日が日曜日だと気付いたのは

会社のトラブルがひと段落着いた夜

何日かぶりに開いた携帯を見た時だった。

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_____ｶﾞﾊﾞｯ!

「…んっ、、、くるし…、」

神の家にダッシュで向かい

目の前に飛び込んできた彼女の姿を

思いっきり抱き締めた。

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『A、、、ごめん…。ほんまに、ごめん。』

どれだけ謝っても謝りきれない。

今まで散々、最低な言動ばっかりで

その上、自分から取り付けた約束をブッチしたんだ。

今度こそ、本気で嫌われるかもしれない。

少し前の俺なら、何も怖くなかった。

でも今は、

コイツにだけは嫌われたくない

コイツにだけはガッカリされたくないと

願ってしまう自分が居る。

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