Black Look. (ページ40)

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今度こそ、

如月さんにお礼を言って車を降りた。

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けれど、、、私は、

目の前の光景に足が竦んでしまった。

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「ちょお、前進んでや。俺出られへんのやk…」

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" キャーーーーーーーーッ♡ "

" 廉様ッ！おはようございますッ♡ "

" 今日もかっこいいですッ♡ "

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女の子たちに囲まれてしまった永瀬から

弾き飛ばされて、遠ざかる。

…、、、忘れてた。

コイツがものすんごい人気者だってこと。

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「…ちょ！おいっ…！」

と、呼び止める声が聞こえなくもなかったけど

私は急に怖くなって、その場から逃げ出した。

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逃げた先で、

私を待ち構えるようにして立つ

女の子たち。

せっかくの可愛い顔を歪ませて

私を睨み付けていた。

" アンタ、どう言うつもりなの？"

" 廉様は、みんなのものなの。"

" それに、アンタみたいな芋くさい庶民が

簡単に近づいていい人じゃないって

前にも教えてあげたはずなんだけど？"

" この、淫乱女！"

" ビッチ！"

" 庶民のくせに調子こいてんじゃねえよ！"

この人たちは、

私に暴言を吐くことでしか満たされない。

そんな、悲しい人たちなんだ。

だから、気にすることない。

そう、頭では分かっていても

やっぱり、敵意を丸出しにされることは

怖かった。

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「そんな汚い言葉を言う子を

廉は、好きにはならないんじゃないかな。」

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そんな時、救ってくれたのは

"アイツ"ではなく、、、

_____海ちゃんだった。

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