Black Look. (ページ35)

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ふと目を覚ますと

なぜか全然知らない部屋の天井が目に入る。

重みを感じて

身動き取れない体に違和感を覚え

下に視線を移せば

俺に抱き着くような形で

スヤスヤと眠る"アイツ"がいた。

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『…、、、はぁあああ…っ？！？！』

_____ｶﾞｻｯ……ﾄﾞﾝｯ!!

「…いったぁ～、、、い」

あまりにも驚きすぎて

勢いよく体を起こした反動で

俺にもたれかかっていたその女が

床に弾き飛ばされてしまった。

『うわ、あ、、ごめn…』

「ちょっとぉ！

女の子ぶっ飛ばすなんて信じられないんだけど！」

『…、はぁ？…どこに女の子なんかおんねん！』

「ここにいるでしょうが！超絶優しい女の子が！」

『優しい女は怒鳴ったりせえへんのじゃボケェ！』

さっきの情景が衝撃的すぎて

今、またこうして言い合いする

いつもの俺らであることに

俺は、安心してしまった。

『てかお前！寝込み襲おうとしたんちゃうやろな！』

「はぁ？！そんなことするわけないでしょうが！」

いや、、、"いつもの俺ら"じゃない。

同じような言い合いでも

なんか違う。

"いつもの"でもなければ

"俺ら"なんて一括りにするのすらおかしい。

『…そっか、、、そうやでな。』

「いや、なに真剣に安心してんのよ。笑」

『…すまん、、、』

俺が謝れば

多分、昨日の晩

散々俺の世話を焼いてくれたであろうこの女は

少し不安げな顔をしてこちらを向いた。

「アンタが弱ってるとこ…初めて見た」

『…忘れろや。』

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「ねぇ、なんで。あんなとこに居たの？」

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この質問は、とてもじゃないけど

俺には答え辛いものだった。

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