Black Look. (ページ12)

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KAITO side...
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_______ｺﾝｺﾝｯ

『れぇ～ん』

「…。」

『れぇ～ん』

「なに。」

『入っていい？』

「むり。」

『入りま～す』

_______ｶﾞﾁｬｯ

「おい、無理って言ってるやん」

ソファに寝そべって、

ひたすらに指先を動かしている廉。

ほんと、仕事がゲームしかしてないよ、この人。

なのに成績はトップなんだよね、、、

俺にもその才能分けてくれ！！！！

なんつって。

でもね、廉の努力とか、苦労とか

すぐ側で見てきたからこそ、本当は

廉に伸し掛かる重荷をもっと軽くしてあげたいんだ。

廉は、俺よりずっと

冷静だし、クールでカッコいいし。

俺に出来ることなんて限られてるんだけど。

だから、あの時、

Aちゃんにムキになった廉を見て少し

いや、けっこう、かなり！驚いたというか…

.

『ねぇれん～、なんで、

Aちゃんにあんなこと言ったの？！』

「…別に」

『いつもは俺らが女の子はスルーのくせにぃ』

「…。」

『あんなわざと傷付けるようなこと言わなくてもぉ』

「…。」

.

ダメだこりゃ。笑

俺がなにを言っても

ゲームをする手を動かし続ける廉のほっぺたには

さっきAちゃんに叩かれた跡が

痛々しく赤くなっていた。

あ～あぁ、笑

せっかくの顔面国宝が。笑

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