要らない子 94人 ページ49
優しい語りかけに、少しずつ、強ばっていた筋肉が緩んでいく。
カラ松「ましてやこの俺!カラ松なのだから!愛するbrotherを突き放したりなどするはずがないのさ!」
先程までの雰囲気から一転、途端にナルシストへと逆戻りしたカラ松だが、
カラ松「…それに、十四松がいるんだ。お前の大切な相棒だろう?信じていいんじゃないか?」
ふっ、と優しい目付きに変わる。
…だから、そういう所が。
ずるいよなぁ。
思えば、いつもいつもこの眼差しに励まされて来た気がする。
また、今回もか
一松「うん、言う」
パッ、と明るい表情になった十四松視界の端で捉えながら、勢いで駆け抜ける。
一松「俺、もうAを苛めたりしないことにする」
一松「いや、しない」
一松「そりゃ、いきなり心変わりなんかして信じられないって思うだろうけど、実際俺も自分が直ぐに変われるわけないとも思うし…」
次第に尻すぼみになる声を、再び強める。
一松「俺、Aを助ける」
暫しの沈黙。
────でもそれもほんの数秒。
カラ松「本当か!?一松!」
十四松「やったー!兄さん!ありがとーーーう!」
予想外の…それも予想以上の反応に戸惑う。
カラ松「やっぱりな一松!心優しいお前ならきっといつか、そう言ってくれると思ってたぞ!」
十四松「仲間! 松野 一松が仲間になった!」
ずい、と寄ってきた満面の笑みの2人が声を揃えて言う。
「「これから頑張ってい/きマッスル!/こうな!」」
「「一松/兄さん!」」
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時