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要らない子 87人 ページ42

樋崎『今から赤塚の公園に来い。遅れるな』

A「はい。了解しました」


プッ……


電話が切れ、Aはため息をついた後、重い足取りで公園に向かった。


────
一松side


…ん?


A、どこに…。


…まぁ取り敢えず着いてくか。


…ちょ、A、速っ…。



公園?


なんで、こんなとこに?

あ、それよりAは…


…?誰だ、アイツ。Aの知り合い?


…にしては、顔が険しいような…。


────────
No side


樋崎(といざき)「随分遅かったじゃねぇか…なんだ?最近たるんでんじゃねぇのか?」

薄笑いを浮かべながら、威.圧的にAを見下ろす。


A「…以後、気を付けます」



極力顔を見ないように、見られないように、Aは顔を下へと俯かせる。

怯えているのを、知られたくないからだ。



樋崎「…ところで、お前……親にチクッたりしてねぇだろうな。え?」


A「め、滅相もございません…樋崎様との固いお約束、こちらからお破りするなど…」


突然の声色の変わりように背中がヒヤリと冷たくなる。




樋崎「…ふん、まぁな!お前が親に言おうがサツに言おうが…他人にばらしゃ、あの六つ子共の命はねぇもんなぁ?」


A「…」


唇を噛み締め、感情を押しコロ.すA。…何も、言えない。

樋崎「にしてもお前も良くやるよな!散々キラ.われてノノシ.られて、挙句“要らない子”だって?もうさ、そんな奴ら見ゴロしにしちまえよ!いくらこんな教師の命令だっつってもさ!はっ!」



樋崎「……まぁ、お前がマジで言いやがったら、そん時は一家全員命はないと思えよ?」


恐ろしく不気味なその声と言葉は、充分過ぎるほどにAに重くのしかかる。


ドレ.イである恐怖。


絶対的な不自由。



理不尽さを問うよりも大きな何かが、Aを覆い尽くしていた。





A「………はい」



───

一松side



樋崎とかいう奴が去り、公園を出ていくAを横目に見ながら一松は頭を巡らせていた。



………………!!??

どういうことだ…?



Aが俺達の代わりに犠.牲に?



逆らえば一家全員命はない?



…は?


???????


…意味が…分からない。


嘘だろ?あれが?あのAが?



…俺達を…守るために…………………?






母さん…何か、知ってないかな……



大変申し訳ございませんでした。本当に長らくお待たせ致しました。是非、楽しんで頂ければ…幸いです。

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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/  
作成日時:2017年4月2日 23時

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