要らない子 86人 ページ41
A「は、い、いや…なん、で教えなきゃなんないんだよ…」
明らかな同様を含む、Aの表情。
一同が怪訝な顔をした、その時だった。
一松「…?」
一松が気付いた。
Aが、家の中で何故かフードを被っていることに。
一松「…おい、お前」
A「…あんだよ」
目を逸らし、不機嫌そうにAが応える。
一松「なんでフード被ってんの」
ビクッ
体が明らかにビクつき、何かあることがバレてしまう。
A「いや、別に」
一松「外せ」
A「外すかよ」
一松「外せ」
A「……」
Aが黙った時、一松が
Aの横を通り過ぎたと思った瞬間
A「────!?」
フードを思いきり外した。
A「ちょっ…!おま、え…!!」
カラ松 チョロ松 一松 十四松 トド松「「「「!?」」」」
Aとおそ松以外の、全員が固まった。
十四松「A…それ…」
A「………………」
十四松「血?」
そう。Aの後頭部には、血がこびりついていたのだ。
大怪我とまではいかなくとも、後ろの髪周辺に、べったりと。
恐らく、少し切ってしまったのだろう。小さな切り傷とはいえ、相当痛かったに違いない。
十四松「なんで黙ってたの?」
A「…別に…」
チョロ松「おい!」
A「うるっ…さい!!!」
チョロ松に掴まれた腕を、Aが振り払った時。
Prrrr
A「あっ…」
電話が鳴った。
携帯を掴み、そのまま走り出て玄関先で電話を取った。
A「…っ、はい!」
樋崎『おい。遅いぞ、A』
A「申し訳、ございません…」
歩きつつ、家から距離をとる。
樋崎『あんな真似は二度とするな。逆らえばどうなるか分かってるだろ』
A「はい、誠に申し訳ございませんでした」
…
Aが電話をしている中…
一松「…………」
一松に全部聞かれていることに、気付いていなかった。
987人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時