要らない子 80人 ページ35
一松side
Aが、さっきからずっと落ち着かない様子だった。
それから、おそ松兄さんが“騙してんじゃないか”っつって聞いたら、
もっと落ち着かないって言うか…慌ててるって言うか、まぁ挙動不審?
そこら辺はなんて言えばいいのかは分かんない。それ位の知能しか無いもんでね。
で、なんか今は焦ってる。
あー、さっさと言えよ。イライラするんだけど。
一松「おい、何とか言えよ」
俺が言ったら、チョロ松兄さんも乗ってきて言う。
チョロ松「いい加減にしてよ。結局騙してんのかどうなのか言えばいいだけでしょ」
そう言われて、Aが口を開いた。
A「…そんなの、てめぇらには関係ねぇだろ」
予想外の返答で目を見開く僕らに追い打ちをかけるように、更にAが続ける。
A「んなん知ってどうすんだよ、“要らない子”の思ってることなんか興味ねんだろ?」
うわー、くっそ生意気。
そう思った時、おそ松兄さんが立ち上がった。
おそ松「おっまえなぁ!!」
トド松「またやんの、おそ松兄さん?」
トド松が笑い混じりで兄さんに言う。
一松「まぁ、おそ松兄さんは短気だからね」
どうせまた殴るんでしょ。
一回痛い目見とけばいいよ、アイツ。
兄さんが拳を振り上げた時、十四松がその手を掴んだ。
十四松「やめて、おそ松兄さん」
いっつもバカみたいに口開けてるあいつが、真面目な顔をしている。
怒りを発散できなかったおそ松兄さんは、その原因になった十四松に矛先を向けた。
おそ松「…おまえっていつもそうだよな。何なんだよお前、十四松、お前何吹き込まれたんだよ!こんな奴のこと庇って何になんだよ!!なぁ!」
十四松「別に吹き込まれてないよ。僕が自分で決めたことだから」
燃えるように怒るおそ松兄さんとはうって変わって、十四松は氷みたいに冷ややかで冷静だ。
そんな十四松に堪忍袋の緒が切れたというか、単にイライラが積もり積もって爆発したというか。
おそ松「こんの…っ!!」
おそ松兄さんは十四松めがけて拳を振り上げた。
ゴッ
っと鈍い音がして、
カラ松 チョロ松 一松 トド松「え?」
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(バタ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurizu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年4月2日 23時