要らない子 67人 ページ22
会議で全部話した一松は、脱力した様に下を向いていた。
｢｢｢｢｢………｣｣｣｣｣
そんな中、おそ松が口を開く。
おそ松「許せねぇ…」
それは憎悪に染まっていて。
弟達は身震いをした。
おそ松「許せねぇわ。今すぐ十四松呼べ。そんで問い詰める」
目に光が灯っていない長男に逆らわず、チョロ松が立ちあがる。
ガララ…
トスン。
襖が閉まる。
2回へと上ったチョロ松は、襖に手を掛け、開けた。
チョロ松「…十四松」
十四松「え、あっ！チョロ松兄さん！」
チョロ松「…おそ松兄さんが呼んでる」
それだけ言うと、チョロ松は黙って下へ降りていった。
十四松「…バレた」
そう呟くと、覚悟したように顔を引き締め、階段を降りた。
居間の襖を開くと、兄弟達が深妙な顔で待っていた。
十四松「…どうしたの？」
おそ松「取り敢えずこっち来い」
おそ松に手招きをされて、近くによる十四松。
おそ松「お前…昨日アイツと喋ってただろ」
十四松「………………喋ってたよ」
多少の間があってから、十四松が答える。
おそ松「お前、アイツに“信じてる”とか言ってたんだってな」
十四松「言ってたよ」
即答した十四松に、おそ松以外の兄弟が目を見開く。
おそ松「俺達のこと裏切ったのかよ」
睨むようにおそ松が問うと、十四松は
十四松「裏切ったわけじゃないよ」
と言った。
おそ松「…裏切ってんだろ」
十四松「裏切ってないよ」
真剣な顔で長男に答える十四松。
おそ松「…ﾁｯ、じゃあ何なんだよ！あんな奴に騙されて！俺達の約束破って！裏切りもんだろーがよ！」
十四松「裏切ってないよ。兄さん達が間違ってるだけ。僕は正しい方に進んだだけだよ」
遂に堪忍袋の緒が切れたおそ松が
ガッ
十四松の頬を殴った。
トド松「ちょ、おそ松兄さん何やってんの！？」
おそ松「てめぇ、いい加減にしろ！調子乗ってんなよ！」
胸ぐらを掴み、怒号を浴びせるも、真顔の十四松。
十四松「僕は知ってるから。Aの事を。──だからAは、僕が守るよ」
おそ松「…ﾁｯ！クッソが！」
振り払うように手を離し、おそ松は背を向け、
十四松は部屋を出ていった。
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しらたま - うぐっ...泣いてしまいました...。デカパンいいやつ...。あっ、おそ松推しです。 (2021年7月23日 11時) (
レス) id: 24987e1d85 (このIDを非表示/違反報告)
likk - デカパンいいやつ (2019年5月29日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - 絢斗「ごめんね兄さん達…本当はあんなことしたくなかった…ッ担任の樋崎に言われたんだ。『兄弟を○す』って。ごめんね大切な兄さんたち。」 (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
絢斗 - はーい絢斗本人だよ…。 ただ自分の名前を絢香→絢斗にしただけ。 ちょっとなんかこの小説読んでたら泣けてきた 応援してます。 頑張ってください (2019年4月15日 17時) (レス) id: 936fc60342 (このIDを非表示/違反報告)
しょうどうぶつ(プロフ) - yurizuさん» ぐはっ(ﾊﾞﾀ)←気にしないでください (2019年3月31日 21時) (レス) id: 6b43d9f71a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yurizu | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2017年4月2日 23時
