悪巧み ページ3
「は？何それ？ひど。告白してきた女の子の手紙破るとかそいつカッコ悪ぃ。」
むしゃむしゃとコンビニで買ったどら焼きを頬張る彼に釣られて私もどら焼きをむしゃと一口食べた。
『元々嫌われてたし、卒業式だからって調子乗っちゃった私が悪いの。』
「え、卒業式ってAちゃん、歳上？俺、まだ中2だよ。ごめん敬語使う？」
『うんうん。私、敬語使われるほど立派な人間じゃないから。』
万次郎くんは不思議そうな顔で二つ目のどら焼きに手をつける。
「なんで？Aちゃん。可愛いし、優しいじゃん？自信持ちなよ？」
『慰めてくれてありがとうね。そうだね、でも実際、卑屈なのは事実かも。
私ね、兄さんが雄英のヒーロー科なんだ。さっき話した幼馴染の好きな子も。
私は、普通科。それも追加合格。個性も大したことない。
地味だし。頑張ってる兄さんに嫉妬しちゃうし、ヒーローになんて怖くてなろうとも思わない。ダメなやつな、』
「ええ！？Aちゃん雄英なの！？」
万次郎くんが言葉を遮って、私を見つめる目がキラキラしていた。
『で、でも、普通科だよ？追加合格の。』
「それでもすげぇよ！！めっちゃ頭いいじゃん！！天才じゃん！！俺の幼馴染なんて中学でもダブりだよ！？」
『ダブり？』
「留年ってこと！」
え、中学でも留年ってあるんだ。
めちゃくちゃな不良なのかな？
そういえば、万次郎くんも、中学生なのにバイク乗ってるし、ヘルメットも被っていない。
『えっと、ツッパリ系なの？』
「く、ははは！ツッパリって！Aちゃんおもしろ！！そうだよ！不良なのは確か笑笑
俺もね。怖い？」
ジッと目を覗き込まれる。
でも、不良みたいな人にはかっちゃんのおかげで耐性ついてるし、万次郎くんはとっても優しそうだ。
『怖くないよ。だって万次郎くん。初対面の、こんなわたしにこんなに良くしてくれるもん。
ありがとうね。ほんと。』
万次郎くんはふむ、と少し、考えるような仕草をした。
そして思いついたように笑った。
「Aちゃん。プチ家出、する？」
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46猫(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！ (5月10日 19時) (
レス) @page19 id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ - あぁ…。神ですか？天使ですか？マジでおもろすぎです！！続きィ！続きが気になりすぎる…。無理せず更新頑張ってください！！！！ (2022年10月30日 18時) (レス) @page24 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 神いいいいいいいいいいい！！！！！！！！この小説だけで生きてられる！！！！！！！！！幸せ！！！！！！！！！！！！！！ありがとう！！！！！！！！！！！！！！ (2022年10月21日 21時) (レス) @page23 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ(プロフ) - 皆さんコメントありがとうございます。気まぐれ更新なので執筆意欲が湧いたときにザッと書く感じなのですが、なんとか完結まで持ってけるように頑張ります。 (2022年10月16日 0時) (レス) id: 200c6d8890 (このIDを非表示/違反報告)
極ちゃん - 私の好きな作品達っっっっっっっっっ！！！！！！！！！！！！！続き見ます！！！平和軸なのも嬉しいです！！！！！！！たけみっち感謝！！！！！かむかむさんありがとう！！！！！！！！ (2022年8月17日 22時) (レス) @page14 id: eab1618b74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かむかむ | 作成日時：2022年1月28日 3時
