26 ページ26
・
「んああっ、」
「はは、これも気持ちいいの?」
それからというもの、無一郎に与えられる多少の痛みなら快楽として認識するようになってしまった己の身体に、Aはまだそれを現実のこととして受け止めきれずにいた。
「まっ、」
「待たないよ」
顔を布団に押し付けられて背中に突き立てられた爪をゆっくりと下に動かされれば、痛みよりも気持ちいいが勝っているだけか、むしろ痛いのが気持ちいいのか、Aはよく分からなくなる。
「ああ!…んっ、」
慌てて唇を噛んで我慢しても、きっと無一郎には全てバレていて、案の定無一郎は喉を鳴らすような笑い声を漏らしたあと、ゆっくりとAの耳に唇を寄せる。
「…そんなに可愛くなっちゃって、どうしたの?」
分かるようで分からないその問いの答えに、Aは何も考えられずきつく目蓋を閉じて、溢れそうになった涙を無一郎の唇に吸われる。
「ね、Aって本当に馬鹿だね」
「な、なんで…!」
「…こういうことは、好き合う者同士がするものなんだよ」
その言葉の意味を知らしめるように最奥まで押し入った無一郎は、Aの思考を奪うように何度も良いところを擦り上げる。
「んんんっ!」
なんとか耐えようと強く唇を噛みしめたAに、無一郎は「Aは本当に馬鹿だよ」と優しく口付けた。
455人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チーズ(プロフ) - alice roseさん» コメントありがとうございます!そして嬉しいお言葉までありがとうございます!!これからも沢山ニヤニヤしていただけるように頑張ります!(笑)よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - 控えめに言って最高です!いつもニヤニヤしながら読んでいます、これからも無理せず頑張って下さい!応援しています(≧∀≦) (2020年11月3日 21時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!最高すぎるだなんて、嬉しいです!ちょうど更新しましたー!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月3日 19時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 最高すぎます!!更新まってます! (2020年11月3日 19時) (レス) id: 194af2ccd7 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - ????なしさん» コメントありがとうございます!神!?なんと有難いお言葉、、!!頑張って書きますので、これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月2日 20時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月20日 19時