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「うああっ!」


真っ暗な闇夜に響き渡る自分の泣き声は、目の前に横たわるつい先ほどまで生きていたはずの友人の耳には届かない。


「なんでっ!殺すつもりなんて…!」
「…ねぇ、」
「!」


どこまでも深い暗闇の中一人きりだと思っていた場所で突然後ろから声をかけられて、私は慌てて後ろを振り向く。


「僕が、助けてあげようか?」
「っ、」


すぐ目の前にある顔に驚いて何も言えない私に、にこりと微笑んだ少年は、月の光を受けて美しく光り輝く小瓶を掲げてゆっくりとした仕草でその蓋を開ける。


「…はい。これ飲んで」
「…、これは…?」
「毒だよ」


何てことないようにそう言う少年に、殺されるのかと思って慌てて距離をとろうとすると、腕を掴まれ引き寄せられ、そのままの勢いで唇を塞がれる。


「んっ!」


口の中へ無理やりねじ込まれる舌と生温かい液体に、それを拒むように少年の舌に思いきり歯を立てると、口の中いっぱいに広がる甘い味と香りにグラグラと頭の中の何かが揺さぶられるのを感じる。


「んんーっ!」


私が液体を飲み込んだのを確認して、すぐに離れていってしまう少年の唇を追いかけるようにして再び己のものを重ねると、素直に迎え入れてくれる少年の口内に舌を差し入れて甘い蜜を吸い上げる。


「…ん。…悪い子だね」


少年の言葉の意味を理解する余裕もなくもう一度噛みつくように少年に口付けた私は、甘い蜜に吸い寄せられる羽虫のように、ただただその甘い蜜を求め続けた。

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チーズ(プロフ) - alice roseさん» コメントありがとうございます!そして嬉しいお言葉までありがとうございます!!これからも沢山ニヤニヤしていただけるように頑張ります!(笑)よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose - 控えめに言って最高です!いつもニヤニヤしながら読んでいます、これからも無理せず頑張って下さい!応援しています(≧∀≦) (2020年11月3日 21時) (レス) id: a666e6cc6f (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - まいまいさん» コメントありがとうございます!最高すぎるだなんて、嬉しいです!ちょうど更新しましたー!これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月3日 19時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい - 最高すぎます!!更新まってます! (2020年11月3日 19時) (レス) id: 194af2ccd7 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - ????なしさん» コメントありがとうございます!神!?なんと有難いお言葉、、!!頑張って書きますので、これからもよろしくお願いしますm(__)m (2020年11月2日 20時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月20日 19時

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