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それからというもの、実際は何も変わらないはずの日常が全て変わってしまったように感じられたAには、時が過ぎるというのはあっという間のことで、滞りなく行われた婚礼の儀も済みいわゆる初夜というものを目の前に、震えそうになる身体を抑えるのに必死だった。


「?…寝ないのか?」


なんてことないように布団に入る杏寿郎に、布団に正座したまま動けないでいるAは、深呼吸を繰り返したあと「寝ます」と杏寿郎と同じ布団に入る。


「…はは、そんなに緊張せずとも、何もしない」


そう言って優しく手を包み込まれるも、それはそれで自分に魅力がないと言われている気がして複雑なAは、「…してください」ときつく杏寿郎の手を握り返す。


「杏寿郎さんにとって、私は形だけの妻かもしれませんが…、私は、貴方が好きで結婚したんです。だから…んぐっ、」


言葉を遮るように突然口を手で塞がれたAは、戸惑ったように瞳を揺らしている杏寿郎を見つめて、とりあえずされるがままに大人しくしておく。


「す、すまない。女性にそのようなことを言わせてしまうなど…」


Aの口から離した手で優しくAの頬を包んだ杏寿郎は、ゆっくりと口角を上げて触れるだけの口付けをAに落とす。


「…A、」


杏寿郎の穏やかな瞳で見つめられながらそっと微笑まれるだけで、Aは心も身体も熱くなって、再びゆっくりと近付いてくる杏寿郎の顔に、全てを受け入れるように静かに目蓋を閉じた。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎
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チーズ(プロフ) - みゆさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!期待に添えるように頑張りますので、よろしくお願いしますm(__)m (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - よもぉぎさん» コメントありがとうございます!無限列車に乗車したんですね!私まだなんですー!煉獄さん現実に来て欲しいですよね、、更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年11月5日 18時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 読ませていただきました!!煉獄さんがイケメン過ぎるし千寿郎は可愛くて お話が更新されるのを楽しみにしてます(*´ω`*)更新大変だと思いますが、無理せず頑張ってください☆ (2020年11月4日 8時) (レス) id: 010b0b49eb (このIDを非表示/違反報告)
よもぉぎ(プロフ) - はわぁ...素敵すぎます〜!!煉獄さんから愛されるなんて話数を積む事ににやけが増していきます!!無限列車にも乗車したんですがどれほど煉獄さんが現実にいたらと思ったんだろう。。更新頑張ってくださいー!!! (2020年11月4日 7時) (レス) id: 990295e7ae (このIDを非表示/違反報告)
チーズ(プロフ) - パプピーマン。さん» コメントありがとうございます!好きすぎるだなんて嬉しいです!口角が富士山!言い回しが上手すぎて思わずクスッと笑ってしまいました、、!!関係ないですけど、今の季節の富士山はめちゃくちゃ綺麗ですよね〜(笑)更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2020年10月30日 11時) (レス) id: eb72564922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーズ | 作成日時:2020年10月8日 14時

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