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「あ、クラウスくん」
「Aさん、もう1人の新人です」
「ミモザ・ヴァーミリオンと申します。よろしくお願い致します」
ミモザさんとは王貴界でのパーティでフエゴレオンさんを通じて知り合ったので面識がある。
私を含めて4人の自己紹介が終わったところで、クラウスくんはユノくんの、私はミモザさんへ部屋の案内をして別れた。
本来ならもう休んでいいんだけど、私はこの後ウィリアムさん達に呼ばれているからまだ色々残っている。
ブラック企業だ。金色なのにブラックだ。
寝たいのに。いっぱい食べたから寝たいのに。
「ではミモザさん、また明日」
「あ、あのAさん」
「？はい」
「私の方が歳下ですし後輩なので、敬称はなしでお願いします」
「…み、ミモザ……ちゃん」
「なんとなく距離を感じますわ！Aさんとはもっと仲良くなりたいのです！」
「………ミモザ」
「はい！ではまた明日からよろしくお願い致します！」
女の子を呼び捨てにするのは初めてかもしれない。
満面の笑みを浮かべて嬉しそうなミモザに対して、私は本日2度目の赤くなった顔を両手で覆った。
フエゴレオンさんといいメレオレオナ様といいキルシュさんといい、そしてミモザといい……恐るべしヴァーミリオン家。
風魔法で冷やせる気がしなかったので、その辺にある壁におでこをひと思いにぶつけた。
ゴン、といい音が響いた。もちろん迷惑にならない場所で。
おでこと顔が赤いまま、長い廊下を渡ってウィリアムさん達のいるところへ向かった。
「やっと来た…ってどうしたの。顔がもっと不細工になってるけど」
「頭冷やしました」
「ぶつけたの間違いだろ」
皮肉を言いつつも私の前髪を上げて本当に心配する目を向けるランギルスくん。
……待ってやめて恥ずかしいまた赤くなる。
さすがにこのままなのは気が引けるので、回復魔法でおでこの傷は治した。
少しは落ち着いたところで本題に入る。
「明日ユノ達に初任務を与える予定だ。任務内容はとある貴族のハート王国への護送」
「ユノくんの他にメンバーは？」
「ミモザとクラウスの3人だ。何か意見は？」
「いえ」
ランギルスくんの肯定的な返事に私も頷いて肯定した。
私は今回待機任務。
オフではないので、アジト内にいる必要がある。
つまりよっぽどのことがない限り暇になる。
………お菓子溜めようかな。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
