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「これ、魔導具とかじゃないですよね」
「君に魔導具は必要ないと思って」
ウィリアムは彼女の手にあるピンを取ると、薄い金色の髪を優しくかき上げてそれで留めた。
濃淡のある青いピンは、彼女の金髪と青い瞳に非常に合っていた。
それを見てウィリアムは満足そうに微笑む。
「ブローチは団のローブの紐留めにと思っていたんだが……君が団服以外の服を着てくるのは正直想定外だったよ」
「なんかすみません」
「いいや、むしろ君がお洒落してくれたことに感動している」
「……褒めてますかそれ？」
ミモザがくるまでまるでお洒落に興味のなかったA。
だからといってズボラなわけではないが、今日のように団服以外を着てくるのは今回が初めてだ。
理由としては黒の暴牛団を訪れた時バネッサに「おめかししないとみっともないわよ」と言われたから。
ウィリアムは不貞腐れてる表情の彼女を見ていつも通りだと少し安心した。
「ウィリアムさん」
「A」
「お誕生日 おめでとうございます」
「誕生日おめでとう」
「「メリークリスマス」」
その夜に振った雪は、街の街灯に反射して金色に輝いていた。
降る雪も星も、窓からの明かりも全て
・
「………え、ヴァンジャンス オマエそれAにプロポーズされてない？」
後日事情を知っているヤミに一部始終を話すと返ってきた言葉がそれ。
確かに捉えようによってはそう聞こえなくもない。
Aは絶対そんなつもりで言ったわけではないが。
それはまあいいとして、本題は別にある。
ウィリアムは懐から見覚えのあるメモ帳を取り出した。
仮面越しにニッコリと笑って一言。
「このメモは何かな」
「オマエそんな低い声出せたんだな」
彼女(20)の教育に悪いと思っているウィリアムとフィンラルは気が合いそうだなぁとヤミは思った。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
