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ミモザ達にも思いがあるように、マルスにも思いがある。
脳裏には自分の愛しい人が浮かぶ。
だが額にある魔導石は、自分の意のままに動くことを許さなかった。
「オレは…全てを壊すだけだ……！」
思いを押し殺した強力な魔法がアスタを襲う。
「全てを壊す、だぁ……！？
魔法帝は全てを守る存在だぞ！！！そんなヤツに負けてたまるかァァ！！！」
そんな強力な魔法をアスタの剣が一刀両断した。
今までと違うのは、ノエルの水魔法のような色の攻撃だったということ。
新しい剣はおそらく魔法を吸い込む力を持っているんだろう。
諦めの悪いアスタの前に、マルスの脳裏にあるモノはより強く浮かぶ。
そしてソレを再び押し殺す。
「邪魔だ…消えろ石コロ！！」
「石コロは石コロでもオレは！！
ダイヤモンドを砕く石コロだ！！！！」
マルスの懐に飛び込むアスタは、勢いのままに鉱石の塊を斬った。
反魔法によって鉱石は粉砕し、大きなダメージをくらったマルスは倒れた。
あれだけの死闘を繰り広げたアスタが無事なわけがない。
意識がありながらも倒れたアスタに全員が顔を向けて名前を叫んだ。
「ミモ、ザ」
「！Aさん」
6割方傷が回復したAは意識を取り戻した。
目の前で倒れたマルスとアスタに目を向け、自分は大丈夫だと言わんばかりに体を起こした。
「私は大丈夫です…アスタくんをお願いします……」
「っはい！」
Aの指示通りにミモザは動く。
マルスの方へ目を向けると、まだ僅かに魔の気配がする。
嫌な予感がした彼女は即座に拘束魔法を施そうとすると、それは間に合わず嫌な予感は的中する。
マルスは起き上がってしまった。
彼の目の先にはアスタと、回復魔法を施すミモザの姿がある。
「アスタ！！」
ユノが叫んだ瞬間、
“ふぁ〜〜〜”
ユノとAの世界がスローモーションに見えた。
2人の目の前には、緊迫した場に似合わず緩んだあくびをする小さな生き物。
その可愛らしい生き物は、片手で目をこしこしと擦ると、手のひらをマルスの鉱石魔法へ向けてふぅ、と息を吐いた。
するとその瞬間、竜巻よりも強い風が鉱石を粉々に砕いた。
「ユノ、くん……？」
今度こそ意識がなくなったマルスを見て安心したのも束の間、部屋全体が地震のように揺らいだ。
「魔宮が……崩壊する！！」
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
