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本来なら彼女はマルスの攻撃を避けられたかもしれない。
それでも攻撃を体で受けとめてしまったのは、
「「Aさん/先輩！！」」
背後に、拘束魔法で動けないクラウスとユノがいたから。
かろうじて拘束されていなかったミモザがAの方へ行った。
止まらない血の量にミモザは顔を歪めた。
「“夢癒の花籠”じゃ間に合いませんわ……！！」
そう判断したミモザは、魔導書の数ページをめくってもう一つの回復魔法を出した。
「植物回復魔法“姫癒の花衣”」
無数の花が咲いて束となり、ミモザの体全体を覆った。
神経を尖らせて彼女の傷口に手をかざす。
「今の私が出せる最上級の魔法…！」
痛みに顔を歪めるAを見て思い浮かぶのは、いつかの時に彼女と出会った日。
お互い会話という会話はなかったかもしれないが、ミモザにとっては彼女との一番大切な思い出だった。
まだ幼かったけれど、たくさんの人を見てきたミモザには、周りの人間の偽物の笑顔が嫌悪の対象だった。
そんな中で出会った彼女は、良い意味で自分を王族として見ていなかった。
それは魔法騎士団に入った今でも変わらない。
出来ない自分を認め、努力をし続けるノエル。
誰よりも心が脆くて、誰よりも優しいA。
自分にとってその2人は憧れで、姉のような存在で、綺麗で、優しくて、
＿＿＿＿大事な仲間なんだ。
「死んじゃダメですわ……Aさん………！！」
そして、A達の他にも
「オマエはオレが倒す！！！」
ミモザが憧れた魔法騎士がいた。
先程吹き飛ばされたアスタは、その部屋の中にあったもう一つの反魔法の剣を新しい武器として振るった。
今まで使っていた剣とは一回り細くて比較的軽く、手負いのアスタでもより速く振るえた。
それでも強固なマルスの鉱石魔法は破れず、アスタの傷はどんどん増えた。
「何やってるのよバカスタ！！」
息の切れたアスタに降りかかる攻撃を、ミモザの水魔法が跳ね返した。
「アンタは王族の私が認めてあげた下民よ！あんなヤツさっさと倒しちゃいなさいよ！アスタ！！」
ノエルがアスタに喝を入れると、アスタの負けず嫌いな精神に火をつけた。
ノエルは先程Aに救われた。
後悔がないはずがない。
だからこそ、自分だけアスタに任せっきりにはしたくないのだ。
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HANON(プロフ) - Ame931さん» ほんとそれですね！コメントありがとうございます (2022年6月19日 12時) (
レス) @page36 id: 42f4c6aba7 (このIDを非表示/違反報告)
Ame931(プロフ) - ゴーシュが恋愛やってるように見えないのめっちゃ分かるわ〜 (2022年6月19日 9時) (レス) @page36 id: 745f3a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
春川みやび(プロフ) - ありがとうございます（ ; ; ）後回しで構いません！無理しないでください、、！応援しています！^ ^ (2019年2月16日 13時) (レス) id: 1c145295b7 (このIDを非表示/違反報告)
HANON(プロフ) - 春川みやびさん» リクエストの方なんですが、今書いてもご期待に添えられるようなお話にはならないと思うので、続編に入って最初の方は本編を書かせていただきます。本編が一区切りついたら番外編を書こうと思うのでもうしばらく待って頂けると幸いです。大変申し訳ありません。 (2019年2月15日 20時) (レス) id: 10bafabdf4 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ありがとうございますo(^o^)o自分でリクエストしながら、すっかり忘れてました、、、、。(笑)m(__)m (2019年1月22日 19時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HANON | 作成日時：2018年10月8日 16時
