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「……あ…」







仕事中、いつも通り腕時計で時間を確認しようとして思い出す。




………海……もちろん時計は海の家に忘れたまま。








スマホを開くと昨日より増えてる着信履歴にラインの通知。……どうしたらいいんだろう。これで海に連絡をしたら、海は私になんて言うんだろう。






別れようって言う?謝ってくる?言い訳する?









スマホを机に置き天井を見上げる。……あと、あの自称クロの事も。彼は今頃何をしているんだろうか。そもそも本当にクロなのだろうか。でも家中どこを探してもいなかった。それにあの首輪も…。









「小川さん、これお願いしていい?」

「あ、はい!」







とりあえず仕事仕事。頼まれている事はまだあるんだから。



社内を動き回ってる間は色々忘れられるけど。









『明日香……っ、』








ふとした時思い出してしまう。海のあんな荒ぶった声聞いたことなかった。海はいつだって落ち着いてて、優しく私を抱き締めてくれていた。









「……やば、」







やっぱり別の事を考えているとロクな事がない。日付を間違えたものを何十部と印刷したそれは全部やり直しだ。




両手で頬を挟み深く息を吐く。給湯室でブラックコーヒーを淹れてもう一度パソコンと向き合った。









仕事も、海の事も、あの彼の事も。全部1つずつ、落ち着いて片付ければいいんだ。








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エリンギプール(プロフ) - 続きが気になります! 大変だとは思いますが、更新待ってます! 頑張ってください (2018年12月15日 23時) (レス) id: b1e7a3c80b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:な な . | 作成日時:2018年10月10日 23時

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