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誰もいない店に挨拶をして、エプロンを締めて、店の電気を点ける。店のシャッターを開けて、仕舞っていた花達を店内に並べて、と1日の動きは決まっている。でも今日はそうはいかなかった。








『………え?』








シャッターを開けたと同時に倒れ込んできた人。金髪で、若そうな兄ちゃん。何か事件が…と思ったがそれらしき傷とかは見当たらない。



とりあえず揺さぶって何回か声をかけると、小さく唸り声を上げた。









『ちょっと、大丈夫ですか?生きてる?』

『……ん………』

『お兄さーん』

『………な、か……』

『え?』

『……………お腹すいた、』









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『ん〜〜!美味しい!』

『うまいか?良かった良かった』








俺が作ったチャーハンを美味そうに掻き込み、幸せそうな顔を浮かべる。元気になって一安心だが、もっと聞かなきゃいけない事がある。








『なんであそこで倒れてたん?』

『……お腹すいて、疲れちゃって』

『………どっから来たん?』

『…Aのところ、』

『Aねえ…彼女か?そいつの家はどこにあんねん?』









そう聞くと彼は動きを止めた。長い睫毛が揺れて、小さく息を吐く。









『……わかんない。ここまでどうやって来たのかもわかんないし、気付いたらここにいた』








気になる点が多すぎる。



名前を聞いても、ユーキ、としか答えなかった。ひたすら歩いてたらここに着いたらしいが、自分がどこに住んでいたのかもわからないし聞くところによると仕事もしていないらしい。






……かなり、訳あり?








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エリンギプール(プロフ) - 続きが気になります! 大変だとは思いますが、更新待ってます! 頑張ってください (2018年12月15日 23時) (レス) id: b1e7a3c80b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:な な . | 作成日時:2018年10月10日 23時

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