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第6話〜入学式〜 ページ8

入学式まであと数分。
幸村は咲美と同じクラスではなく
人知れず溜息を吐いた。


「(彪狼さんと離れちゃったな……
……で、でも!まだ友達として会えるし…!
まだチャンスはあるよね…!)」


側から見ればとても絵になる行為だが、
彼の頭の中はそれどころではなく
悶々と咲美のことばかり考えていた。


「新入生ー、
そろそろ体育館行くから番号順に並べー」


ちょうどそこへ
男性教師が現れ幸村は我に返って
クラスメイトともに廊下に並んだ。

その最中隣のクラスから
見覚えのある藍色の髪が見え
幸村の心拍数は一気に上がった。


「あ、(彪狼さん…!)」


「!」


幸村の声が聞こえたのか
咲美は振り向き彼と目が合うと
柔らかく微笑んで小さく一礼した。

そのことに幸村は嬉しそうに頬を緩ませ
列の最後の方へと行った。

……だがその最中に気付いてしまった。
咲美の綺麗な微笑みに
見惚れている男子がいることに……

幸村は緩ませていた頬を引き締め
その男子たちを睨みつけていたということは
咲美には気づかなかった……。
(気付かれても困るけどねby幸村)


ーーーーーーーーーーーーー


予定通り始められた入学式は滞りなく進み
教頭先生が“新入生代表の言葉”と言うと同時に
体育館内に“はい”と少女の声が響いた。

壇上へと上がって行くのは
受験を主席で合格した咲美だ。

凛とした立ち姿と
美少女とも呼べる整った顔立ちに
体育館内がシーン…と静かになる。


『春。
暖かな風に揺れる桜が満開に咲く頃
私たちは無事、立海大附属中学校に入学しました。』


そしてその中に響く鈴の音のような声に
誰もが彼女に注目した。


『新入生代表…彪狼咲美』


咲美が壇上で一礼するが
全員はボーッと彼女を見ていて我を失っている。

だが、鎖月が拍手をすると
みんなは我に返り拍手を送った。


ーーーーーーーーーーーーー


入学式を終えると
担任の紹介、これからの活動などを紹介され
新入生は体育館から教室へと移動した。

第7話〜友達〜→←第5話〜再会?初対面?〜



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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…!私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…(言い訳←)なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ!長文失礼しましたっ! (2018年10月1日 17時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月10日 10時

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