第36.5話〜敗北〜 ページ39
結果10点差を付け
立海が圧勝した。
トータル11−1
電光掲示板に映し出された結果を
八神蓮は観客席からジッと見ていた…
「……(完全に、負けたわ…)」
八神蓮…基、上条蓮は社長令嬢。
しかしそれを鼻にかけることはなかった…
ものの、母である八神玲名のことは自慢だった。
自分が生まれると同時に離婚したものの
蓮は父から母のことを聞き故意的に彼女の苗字を名乗ることにした。
理由はどうであれ
八神蓮は八神玲名に熱烈な思いを持っていた。
だからこそ彼女のやっていたサッカーに精通した。
サッカークラブではいつも
エースストライカーの座をキープして
そのチームに貢献した。
中学でもエースの座を速攻で奪い
3年間キープし続ける“予定”だった…
しかしそこに現れたのが彪狼咲美であり…
彼女は部活見学の時から圧倒的な実力を見せ
入部したと同時にレギュラー…
しかもFWに選ばれた…
そこで八神蓮の計画は潰されたのだが、
彪狼咲美は彼女に更なる衝撃を与え続けた…
まずは彪狼咲美の着けている重りであり
それを着けているのにも関わらずレギュラー陣と同等の力を見せつけているということ。
そして彼女が八神玲名が恋慕していた
彪狼黒也…現、鬼瓦鎖月の娘だということ…
圧倒的な実力、知力、懐の広さ…
全てにおいて彪狼咲美に負けた。
「(悔しい…けど、
ある意味清々しいわね…)」
蓮はそっと嬉しそうに笑い
仲間に囲まれている咲美を見つめた。
その瞳は昨日の憎悪に満ちたものではなく
とても晴れやかなものであった…
「「！」」
そんな時、ふと咲美と目があった。
その事に互いは驚くも
蓮は目を細めて観客席から立ち去った…
「(彪狼さん)」
「(八神さん…)」
「(あんたのこと、最後まで嫌いよ)」
「(私はあなたのことが…苦手でしたよ)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
