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第30話〜退部〜 ページ32

「はっ、はっ…!」


“八神たちが退部する”
咲美は急いで八神たちがいるであろう
東京駅に向かった。


〜東京駅〜


「はっ、はっ、はっ…
着いた…!」


東京駅は夏休み故か混雑しており
咲美は時間がないからと“力”を発動し
八神たちを探す。


「……(見つけた…!)」


そして見慣れた気配を感じ取ると
慌てて走り出し切符売り場まで走り
八神の腕を掴んだ。


「っ!?」


「間に合って、よかったです…!」


「あ、あんた…!
なんで…!?」


「退部するとお聞きして止めに来ました」


「!?」


「とりあえず、
ここだと皆様にご迷惑をおかけするので
開けた場所へ移動しましょう。」


戸惑う八神たちに有無を言わせず
咲美はニコリと笑いその腕を引いた。


ーーーーーーーーーーーーー


〜飲食店〜


「私の奢りですが、どうぞ」


「ど、どうも…」


咲美は3人に飲み物を渡すと
反対側の席に座りそっと買って来たコーヒーを飲んだ。

すると八神はそんな咲美を睨みつけ
そっと口を開いた。


「…それで、私たちに何の用なのよ」


「先ほども言いましたが、
退部するあなた方をお止めに来ました」


「余計なお世話よ…、
どうしようが私たちの勝手でしょう?」


「確かにそうですね。
ですが、あの(くだん)
このような判断をしたのでしたら私は止めます。」


「……」


咲美の言う件とは
試合後の言い合いだろう。
八神はそう直感すると気まずそうに目を逸らした。


「月弥さん…、
氷帝の制服を着た方の言葉は
全てに於いて事実です。

八神玲名様はあの方の義理とはいえ家族、
そして私の父、鬼瓦鎖月に恋慕を抱いていた女性です。」


「っ……
それで、それだけでどうして私たちを止めるのよ…」


「同じ“サッカー部”ですから。」


「「「は?」」」


「同じサッカー部ですから。
私のことをどう思ってあれ
私たちは間違いなく仲間ですから。
止めない理由など、ありません。」

第31話〜止める理由〜→←第29話〜帰り道〜



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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…!私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…(言い訳←)なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ!長文失礼しましたっ! (2018年10月1日 17時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月10日 10時

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