第27話〜その後〜 ページ29
あれから、
八神たちは月弥の睨みに怯え逃げ出した。
そんな八神たちを見送り
月弥はもうここには用はない、と
2人を連れてその場から離れた。
「申し訳ありません…」
咲美はしょんぼりとしながら
助けてくれた2人に謝る。
そんな彼女に月弥と知咲は呆れた溜息を吐いて
コツンと咲美の額を突いた。
「うっ……」
「もう〜、えーちゃんは
すぐに下を向くんだから〜
メッ！って言ったでしょ？」
「うぅ……」
「咲美ちゃんは
もう少し胸を張ったらいいんだよ。
それだけの強さは持ち得てるんだから」
「知咲さん……。」
知咲は咲美の肩に手を置いて
不器用ながらに笑顔を作る。
それを見た咲美も眉を下げながらも微笑んだ。
「彪狼さん！」
すると、咲美を呼ぶ少年の声が響き
咲美はハッと前を向く。
そこには試合が終わったのだろう
ジャージ姿の幸村がいた。
「幸村さん…！？」
幸村は暗い顔をしている咲美を見ると
その顔を歪ませ早足に咲美に近づく。
そして困惑する咲美の肩をガシッと掴み
ユラユラと揺らした。
「彪狼さん、何があったんだい？
この人たちは…？」
「ゆ、ゆきむ、ら…さ、…！
お、おち…！」
「ちょ、ちょっとちょっと！
えーちゃん揺らさないで！
っていうか、えーちゃん！
この男なに！？
まさか、彼氏！？彼氏なのー！？」
「つ、つく、…！
く、くるし…！」
月弥は咲美を幸村から解放するやいなや
幸村のように彼女をユラユラと揺らす。
知咲は溜息を吐くと月弥の頭に手刀を落とした。
「いでっ！」
「やめなよ、人前で…」
「だって！僕のえーちゃんが！
えーちゃんに！彼氏が！」
「まだ決まったわけじゃないでしょうよ。
……お騒がせしてすみません。
私は久遠知咲、咲美の姉です。」
「え！？彪狼さんの！？」
この中で唯一冷静だった知咲が
幸村に事情を説明すると
彼は咲美が無事だったことに安堵し
“取り乱してごめん”と謝り、事は大きくならずに済んだ。
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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
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