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第1話〜出会い〜 ページ3

立海大附属中学校
新入生説明会兼物品販売日。


長かった受験を終え
見事立海への進学が決まった咲美は
軽い足取りで立海へと来た。


「(結構混んでますね……
お父様とお母様がいない今
しっかりしておかなくては。)」


混雑する体育館の中で
指定された席に座り説明会の開始を待つ。
すると……

トントン


「?」


急に肩を叩かれ咲美は顔を上げて横を見る。
そこには少し緊張気味に顔を強張らせている
1人の少女とも思える少年がいた。


「えっと、ひょうろう、さん?」


「はい。そうですけど……
あ、もしかして幸村さん…ですか?」


幸村と呼ばれた少年は
“うん”と嬉しそうに微笑み
“急に話しかけちゃってごめんね”と言いながら咲美の隣へと座った。

どうやら席の確認をしたかったらしく
咲美は微笑み返し“大丈夫ですよ”と返した。


「えと、改めて幸村精市です。」


「彪狼咲美です。
呼び辛いかもしれませんが
よろしくお願いします」


「よろしくね。」


2人が微笑み合うと同時に始まる説明会。
公私混同をしない咲美はサッと前を向く。
幸村もゆっくり前を向き先生の話を聞いた。


ーーーーーーーーーーーーー


「あ、彪狼さん!」


説明会が終わり
今度は物品販売の方を…と咲美は立ち上がると
幸村が“一緒に行こう?”と誘って来た。

断る理由はないと幸村の誘いに乗り
2人で物品コーナーへと行く。


「幸村さん、
ご両親の方々はよろしいのですか?」


「あ、うん。
先に物品コーナーにいるみたいだから
後で合流することになっているんだ。
だから大丈夫だよ。

そういう彪狼さんは…?」


「私の方はちょうど
お仕事と重なってしまいまして……
私1人なのです。」


「そうなんだ」


「はい。
だから誘ってくれた時は嬉しく思いました。
ありがとうございます」


咲美の微笑みに幸村は若干顔を赤らめながら
“そ、それなら良かった……”と
どこか照れ臭そうに言い、咲美は笑った。

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スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…!私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…(言い訳←)なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ!長文失礼しましたっ! (2018年10月1日 17時) (レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
- この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スート | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月10日 10時

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