表情 ページ43
映画も見終わって、雑談してたらあっという間に24時を過ぎた
みんな順番に寝落ちしていって、結局リビングで雑魚寝
寝るなら布団敷くよとは声掛けしたけど、
誰1人起きないので諦めた
薫くんの腕が緩んだ一瞬の隙に脱出した私は
なんだか頭が冴えているのでみんなの練習メニューを考えている
「っあ、これいいな、ん〜でもここは⋯」
こういうのは考えれば考えるほど分からなくなるものだ
けどみんなにとってプラスになるものにする、と言った手前適当なものは出せない
「お、過去一いいかも」
手塚「上出来だ」
「へへ、私もそう思って⋯うわあ!」
手塚「!?すまない⋯驚かせてしまったな」
ぬるっと会話に入ってきた国光くん
全く違和感がなかったから気づいた瞬間びっくりした
「ご、ごめん私こそ⋯起こしちゃった?」
手塚「いや、Aのせいではない」
「ならいいけど⋯眠れない?」
手塚「⋯布団以外の場所で寝たことがないからな⋯寝つきが悪いようだ」
なるほど
育ちが良さそうな国光くんのことだ、たしかに雑魚寝なんてあまりしないだろう
「ホットミルクでいい?」
手塚「あ、いや、流石に申し訳ない⋯」
にらめっこしていたノートを閉じて、
遠慮する国光くんに構わずホットミルクを用意する
ホットミルクを飲むとよく眠れるらしい
とどこかで聞いた気がする
ーーーーー
「はい、どうぞ」
手塚「ありがとう」
2人分のホットミルクをテーブルに置く
ソファーに並んで座って、ホットミルクを飲む国光くんが可愛く見えるな
手塚「⋯練習メニュー、順調か?」
「うん!なかなか難しいけど⋯楽しいよ。全員分出来たら1回目通してほしいな」
手塚「ああ、もちろんだ」
頼りになる
みんなのことを1番わかっているのは国光くんか竜崎先生だろうから
「なんか国光くんとこうやってゆっくり話すのは初めてだね?」
手塚「そうか?」
「そうだよ〜いつも周りが騒がしいから」
手塚「それもそうだな⋯でもAがマネージャーになってから皆楽しそうだ。もちろん俺もだが」
「え⋯ほんと?国光くんも楽しい?」
手塚「?当たり前だろう。コロコロ表情が変わるAは見てて飽きない」
国光くんは冷静で表情にもあまり出ないから、気持ちを読み取るのが難しい
そんな国光くんだからこそ言葉で伝えられると嬉しいな
⋯あかん、ニヤけそう
手塚「どうかしたか」
「いやぁなんでもないなんでもない」
手塚「?」
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MOMO(プロフ) - とても面白いです!これからも頑張って下さい。 (2022年10月25日 16時) (レス) @page32 id: 086efc5a74 (このIDを非表示/違反報告)
牧(プロフ) - 毎日の楽しみです!財前とこれからどうなるのかもワクワクですね! (2022年9月4日 17時) (レス) id: 0d6f1959a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なち | 作成日時:2022年7月13日 22時